ブログランキング7

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 2420
  • 読者 650
  • 昨日のアクセス数 34254

テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/31 19:25:22

  • 76
  • 0

「沙都。」

リハも大詰め。

休憩中、事務所の向かいにあるカフェに買い出しに行って戻ると、ロビーで声を掛けられた。

「わっちゃん。あ…空ちゃんも。」

僕の叔父さんである、わっちゃんと、その奥さんの空ちゃん。

「えー、どうしたの?」

「ちょっと色々あってな。」

「色々?」

「仕事でな。」

仕事…

わっちゃんは腕のいい整形外科医。

以前は大学病院で腰を据えて働いてたけど、ここ数年は海外にも呼ばれてあちこち動き回ってる。


「ゆーちゃんは?」

「祖父母の所。初めて会うから、デレデレでねえ。」

ゆーちゃんとは、二人の愛娘の夕夏ちゃん。

一歳。

20歳違いの、僕のイトコ。


「来週ライヴらしいわね。」

「うん。」

「その頃にはこっちにいないから見れないけど、頑張って。」

「ありがとう。」

空ちゃんとは、紅美ちゃん繋がりで知り合って…

昔から知ってるお姉さんって感じ。

二階堂仕切りの温泉旅行にも、いつも連れてってもらってたし…

こうして考えると、僕の人間関係の大半は、紅美ちゃんにくっついてて出来上がった物なんだよね…


「今日はもう終わり?」

空ちゃんが、僕が買い出しした物を見ながら言った。

「ううん、まだ途中。一緒に上がる?」

「ふふっ。ごめんね。ここなら一度にみんなに会えるかなと思って。」

「間違いないよね。」

あれ?

でも、空ちゃんとノンくんは面識あるのかな?

なんて思いながら、僕は二人をスタジオに案内した。


「えっ。えーっ!?」

二人がスタジオに入ると、すぐ反応したのは沙也伽ちゃんだった。

「わーっ!!まさかここで会えるなんて!!」

床に座って曲順の変更をチェックしてたのか、沙也伽ちゃんの足元にはペンと紙が散らばってる。

「ちーっす。」

同じく、床に座ってギターを弾いてたノンくんが、ゆっくり立ち上がってわっちゃんに挨拶した。

「久しぶりだな。」

交わされる握手。

「華月がいつも世話に。」

「いやー、あいつはもう俺の手は要らない。すっかり元気だよ。」

「そこまでにしてもらって、感謝っすよ。」


…なんて言うかな…

ノンくんて、本当に家族想い。

ノンくんの家族に対する愛情を目の当たりにしちゃうと、僕も家族に優しくしたいなって思うんだよね。

…普段から思わなきゃいけないんだけどさ。

うちは三人年子のせいか、どーしても…こう…

仲はいいけど、ちょっとライバルみたいな所もあって…

出し抜くって言うか…


「あっ!!わっちゃんに空ちゃん!?」

トイレにでも行ってたのか、スタジオに戻ってきた紅美ちゃんが。

「わー!!嬉しい!!」

何だか…大げさなぐらい喜んで、二人にハグをした。

…どうしたんだろ。

紅美ちゃん…

ちょっと…違和感…

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

関連するブログ記事

  1. 19th 8

    06/16

    「あ。」当然のように沙都が赤点を取って。「補習がある...

  2. 21st 73

    06/21

    「沙都!」「あ、空ちゃん…と…」トボトボと歩いてると...

  1. 35th 21

    07/25

    デビューが決まった。そうなると…あたしは、それを伝え...

  2. 私に聞こえてるということは…まだ聞こえてないとは思うけど、...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

9/23 編集部Pick up!!

  1. 子持ちが羨ましくて退職を決意
  2. 無意識にマウンティングするかも
  3. 育休復帰時既に妊娠3か月の同僚

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3