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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/31 13:14:46

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「帰っちゃった…」

飛行機を見送って、みんなでゾロゾロと歩く。

「ノンくん、車貸して。」

あたしがノンくんに手を出してキーをもらおうとすると。

「…何で。」

ノンくんは嫌そうな顔で答えた。

「あたしと沙也伽、そこのレストランで食べて帰るから。」

本当はジャージだから少し嫌そうな沙也伽。

でも、あたしはお腹がすいてる。

今すぐ何かが食べたい。

「んじゃ、俺も食って帰る。」

ノンくんはそう言って、あたしと沙也伽について来ようとしたけど。

「やだ。女同士で食べるから、男性陣は海くんの車で帰ってよ。」

あたしがそう言うと、ポケットに手を突っ込んだまま。

「俺は俺の車で帰る。」

ノンくんは目を細めて言った。

「ぶっぶー。正確には事務所の車です。て事は、あたしと沙也伽の車でもあります。はい、鍵貸して。」

あたしが手を差し出すと…

「え…っ。」

ぐい。

ノンくんは、あたしの手首を掴んで引っ張ると。

「一緒に帰りたいだろ?」

あたしの腰を左手で抱き寄せて言った。

「おおっ!!」

叫んだのは、曽根さんと沙也伽。

沙都と海くんは…目を丸くして見てる。

「……」

「一緒に飯食お…いって!!」

近くなったノンくんの額に、頭突きをくらわせる。

ついでに車のキーもポケットから取って。

「ハナオトのバーカ。」

そう言って沙也伽と歩き始めた。

「おまえがあんな呼び方するからだぜ!!」

「知るか。紅美の機嫌が悪いのは、別に俺のせいじゃない。」

「んじゃ何なんだよ。」

「ハナオトの態度が悪いからだろ。」

「ハナオトって言うな!!」

「さー、先に帰ろうぜハナオトー。」

「うるさい曽根!!」

「あたっ!!」

背後で、ノンくんが海くんと曽根さんに八つ当たりしてる声が聞こえた。

「紅美ちゃん、沙也伽ちゃん。」

遠くなる八つ当たりの声に反して、すぐ後ろで沙都の声。

「え?」

沙也伽と二人で振り向くと。

「明日から、またよろしくね。帰り、運転気を付けて。飲んじゃダメだよ?」

そう言って、沙都はニッコリ。

「ありがと。」

「じゃあね。」

「あれ…大丈夫?」

沙也伽が海くんとノンくんと曽根さんを指差すと。

「うーん…まあ、何だかんだ言いながら、仲いいみたいだから。」

「…そっか。」

「じゃ、明日スタジオでね。」

「うん。おやすみ。」

沙都の後姿を見送って、あたしと沙也伽はレストランに入ろうとして…

「…やっぱ、やめよっか。」

あたしがそう言うと。

「うん!!やめよ!!ありがと紅美!!」

沙也伽はあたしに抱きついて言った。

ちょっと高級な匂いだしな。

ジャージ姿の沙也伽と入ると、あたしまで目立つ。

「あはは。ごめんごめん。」

二人で歩いて車に向かうと…

「…あれ?」

車の前に、沙都がいる。

「え?どうしたの?ご飯は?」

沙都も、あたし達を見て驚いた顔。

「あー…沙也伽こんな恰好だから、ちょっとやめといた。」

あたしが笑うと、沙都は少し赤くなった鼻をすすった。

「沙都は?どうしたの?」

沙也伽が問いかけると。

「ノンくんが、おまえ残って運転して帰れって。」

「……」

沙也伽が無言であたしを見る。

…何だかな…

「断れば良かったのに。沙都、寒かったんじゃない?早く乗って乗って。」

あたしは急いで車を開けて。

「何の罰ゲーム~?」

沙都に目掛けて暖房全開。

汗をかかせた。

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