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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/30 22:19:38

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『おはよー。紅美、あたしちょっと走って来るね。』

まだあたしがベッドでうだうだしてると。

沙也伽がドアの外でそう言った。

「うん。気を付けてね。」

『はーい。』


夕べカプリで空ちゃんと環兄は、あたし達が席に着く頃には帰る支度をしてて。

ワインを一本残してってくれて。

調子に乗ってたらふく食べたあたしと沙也伽は、アパートまでの道のりを歩いた。


歩きながら…沙也伽の家族に対する想いとか、バンドをどうしていきたいとか、色んな話を聞いた。

なんか…いいなって思った。

沙也伽には守りたい物がいっぱいある。

あたしには…何かあるのかな。

守りたい物。


「…あたしも走るか。」

とりあえず起き上がる。

いくらオフのスイッチを入れてるからって、サボり過ぎだ。

ギターを弾いたのも、いつが最後かな。

ボイトレだけは少ない時間でもやってたけど。

まあ…オフ最終日。

今日は、何となく明日に向けての充電をしよう。


軽くブランチを食べた。

沙也伽、どこまで走りに行ったのかな。

バーク公園なら落ち合えるんだけど。


海くんにもらった『経費』で買った、新しいトレーニングウェア。

あたしはそれに着替えると、沙也伽にメールを入れた。

これで、行き違いになってもよし。

ウエストバッグに、携帯と財布を入れて。

「よし。行こ。」

階段を下りて、いざバーク公園へ。


公園にたどりついて、携帯をチェックするも…

沙也伽から返事はなし。

…どこに走りに行ったんだ?

ま、あたしがここに来たのは伝えてるからいいか。


あたしは芝生で軽くストレッチをすると、再び公園内を走り始めた。

今日は10月後半にしては気温が高い。

ほんのり、いい汗をかいた。

あ、今ちょっといい感じのフレーズが湧いた。

忘れないように、携帯を取り出して、ボイスメモに口ずさむ。

…うん。

新曲作る時に、どこかに埋め込もう。


天気もいい事だし…

いつもはアパートとバーク公園の間で買い物をするんだけど、今日はアパートより南に行ってみよう。

そんな気分になったあたしは、走ってアパートまで戻ると、軽くシャワーをして出掛けた。

…沙也伽は、まだ帰って来ない。

それどころか、連絡もない。

ポケットに入れてる携帯を取り出した瞬間…

「…やっと来たか。」

沙也伽から電話が。

「もしもし?」

『あ、ごめーん。事務所まで来てみたら、早乙女さんがいたもんだから盛り上がっちゃって。』

「え?早乙女さんが?」

『うん。ノンくんのおばあちゃんと。』

「え?」

ばあちゃん?

『あ、あんたのばあちゃんね。』

「うん…て言うか、まだこっちいたんだ。」

確か…あたしがデートした日、もう2.3日したら帰るって聞いたような…

『今夜の便に乗るみたい。』

「そうなんだ。じゃ、あたしも事務所に行こうかな。」

『あ、でもまだどこかに寄ってから行くみたいよ?』

少し早口に、沙也伽が言った。

…沙也伽。

あんた、わかり過ぎるんだよ…

「…分かった。じゃ、ばあちゃんによろしく言っといて。」

『はいはーい。あたしもそろそろ帰るよ。』


電話を切って、何気なく…視線を左前方にやると。

「あれ…」

沙都の自転車、発見…。

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