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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/30 15:02:32

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昨日、ばあちゃんとデートして。

今日から…

「久しぶり~!!紅美ちゃん、元気だった!?」

マキちゃんの家に、二泊三日お邪魔する事に。

「うん。元気……」

マキちゃんとハグをしようとして…

「あ…ごめん…言いづらくて…」

マキちゃんのお腹は…随分と大きい。

「…太ったね。」

「なっ…」

「あははは。うそ。おめでとう!!」

優しく、抱き寄せる。

「…ありがと…ごめんね…」

「なんで謝るの?早く言ってよ。何か買って来たのに。」

そっか…

そりゃ、気を使うよね…

あたし、この家で…


「えーっ、何これ。楽しそう。」

あたしは、慎太郎の家で撮った写真を見せた。

彼が病気なのは…もう、ナナちゃんからの連絡で知っていたらしい。

「今も、余命更新中ってメール来たよ。」

「そっか…慎太郎、あの頃よりずっといい顔してる。」

「うん…」

「この写真、何枚かもらえない?いつか…子供にも見せたいから。ママの事、すごく助けてくれた人なんだよって。」

マキちゃんは、お腹を触りながら言った。

「うん。それ、全部あげる。あたし、データ残ってるから。」

「ほんと?ありがとう。」


それから、マキちゃんの作ったチョコレートケーキを食べた。

お茶しながら、マキちゃんのリクエストで持って来た、Live aliveの映像を見る事に。

「……」

あまりにも必死で見入るマキちゃん。

「だ…大丈夫?胎教に悪くないかな…」

あたしは遠慮がちな声で問いかけた。

「これ、沙都坊よね。」

「う…うん。」

沙都は、あたしを探し回ってくれてたから…

ヘヴンのみんなは沙都を知ってるし、『沙都坊』なんて愛をこめて呼んでくれる。

「へえぇぇぇ~…」

マキちゃんは首を振りながら。

「沙都坊、めちゃくちゃカッコ良くなったわね。」

笑顔になった。

「そう?変わんないと思うけど…」

画面の沙都を見る。

…うん。

変わらず…

可愛い。

「いやー、男らしくなったわよ。相変わらず、『僕の紅美ちゃん』なんて言われてんの?」

「言わないよ。まあ…いつもそばにはいてくれるけどさ…やっぱり、昔みたいなわけにはいかないから。」

マキちゃんは、あたしと沙都が早くから寝る関係だったのを知ってる。

「…あれから、海くんとは?」

「あー…ほんっと色々あったんだけど、一泊二日で終わらせる旅に出たんだ。」

「え?」

マキちゃんはテレビのボタンを一時停止にして。

「ごめん。歌も聴きたいけど、そっちも気になる。」

立ち上がって、お茶を入れ直し始めた。


「ねえ、この沙都坊の反対にいる男の人は?」

マキちゃんは真剣な目で、一時停止した映像を指差した。

画面には、わりと大きく…沙都とあたしと、ノンくんが映ってる。

「え?ギタリスト…」

「どういう関係の?」

「どういう関係…とは?」

「幼馴染とか?」

「あー…イトコ。あたしのイトコ。」

「え?じゃあ、海くんの身内みたいな?」

「ううん。海くんは父さん方のイトコで、この人は母さん方のイトコ。」

「…ふうん…」

マキちゃんは手にしたお茶をずずっと飲むと。

「…いい男ねえ…」

なんて言うか…舌なめずりでもしてしまいそうな雰囲気で言った。

「…まあ、いい男だよ。」

「うんうん。背高いし、顔もいい。沙都坊は可愛いけど、この人は内に秘めるような、ぐいぐい来るカッコよさがあるわね。」

「……」

な…何だろ。

マキちゃん、えらくノンくんを褒めるな…

「で、海くんと終わらせる旅に出て…終わらせられたの?」

マキちゃんがテレビから目を外して、あたしに向かって言った。

「…んー。そうね。スッキリはしてるかな。」

「そっか…」

「一緒にいる間、本当に…大好きでたまんないって思った。だけどさ、あたしが海くんを好きでいると…彼はずっと苦しんじゃうんだよね。」

「…その辺の詳しい事情、あたしには分からないけど…二人がどうしても一緒にいたいって願ったら、叶わないかなあ?」

「……」

強く願えば…

願いは叶うんだろうか。

二階堂の体制は、昔から少しずつ変わってきてるとは思う。

だけど…

あたしみたいに二階堂の仕事に全く関係なくて、メディアに出たりするような人間が…二階堂の人と結婚なんて…

…うん。

あり得ない。


「きっと、海くんもさ…あたしを危険な目に遭わせたくないから、ちゃんと終わらせるために一緒にいてくれたんだと思う。」

「……」

「最後に…一緒に逃げないかって言われちゃってさ…」

「え?」

「全部何もかも捨てるから、おまえもそうしてくれないかって…嘘でも…嬉しかった。」


おまえのためなら二階堂を捨ててもいい。

その覚悟を持って、おまえを愛してる。

今思い出しても…胸が締め付けられる。

それほど…

あたしの事、愛してくれたなんて…。

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