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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/30 12:47:36

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賑やかな足音に囲まれた時は、もう昼前で。

「起きろ。」

華音に、たたき起こされた。

眠い目を擦りながら起き上がる。

隣で同じようにして起き上った父さんの顔を見て…

「ぶはっ…」

笑う。

メガネをかけてないのに、メガネが描いてある。

「あはははは。」

俺が笑うと。

「ははっ。おまえも、人の事笑えない。」

父さんも、俺を見て笑った。

「え。」

腕組みをして俺達を見下ろしてる華音が。

「ビールとワインを飲み干した罰だ。」

スマホを差し出した。

そこには…

「う…そ…それ、消せよ!!」

「やだね。何かあった時に使う。」

奪い取ろうとしたが、華音が高く上げた。

スマホの画面には…

父さんと同じように丸いメガネを描かれて。

涙とヒゲまで描かれた俺が、父さんと並んで、少し口を開けて寝てる写真があった。

おまけに…

二人の頭には、花冠。

「うほっ。いい写真!!」

いつの間にか起きてたトシが、スマホを覗き込んで言う。

「おまえのもあるぜ。」

「え?」

トシの顔に落書きはないが…

「うわっ!!なんだよこれ!!」

大きく足を広げたトシのスウェットに、ワインの瓶が突っ込まれている。

何とも卑猥でだらしない一枚…


「何しても起きねーぐらい飲むなよ。俺が敵なら、みんな死んでるぜ?」

「ごもっとも。俺はもう五回は殺されたな。シャワーしてこよう。」

父さんはそう言って、笑いながら立ち上がった。

「あ、やっと起きた?…って、ふふっ。酷い顔。華音たら、悪い子ね。」

さくらさんが、俺の顔を見て笑った。

「ばーちゃん。」

「ん?」

「ん。」

華音はそう言って、さっき俺と父さんの頭に乗せられていたであろう花冠を、さくらさんの頭に乗せた。

「まあ♡可愛い♡作ったの?」

「暇だったから散歩に出かけたら、少し南に行った所に花屋があった。」

「あら、良かったわね。」

…良かったわね?

俺が眉間にしわを寄せると。

「キリ、花のある生活じゃないと落ち着かないらしくて。」

トシが、俺に耳打ちした。

「色々質問してたら、葉ものや捨てるミニバラくれるって言うからさ、もらって来て作った。」

「相変わらず器用ね。これ、もらって帰っていい?リースにして飾っちゃお♡」

さくらさんは、満面の笑み。


本当に…器用だな。

素人目に見ても、それがすごくいい物なのが分かる。

何より…

花に対して愛さえ感じた。

しかし…

「…花冠ねえ…」

俺とトシが小さな声でつぶやくと。

「…お花のお家の子ですから~。」

まるで歌いだすかのように、華音がそう言った。

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