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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/29 23:04:27

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華音におはぎを詰め込まれた後。

沙都と華音は、今日はもう寝る。と寝室へ。

さくらさんも、疲れたから寝るねー、と…華音の部屋に。

…一緒に寝るのか?と、興味津々な曽根くんがこっそり覗きに行くと…

「おばあちゃんがベッドで寝て、キリは床で寝てた。」

「優しいなあ、あいつ。」

早乙女さんが、優しく笑った。


結局…

早乙女さんと、曽根くんと俺。

ちょっと奇妙な三人で飲んでいる。


「俺も、海って呼んでいい?」

突然、早乙女さんにそう聞かれて。

「えっ…」

本気で…ドキドキしてしまった。

「華音が呼び捨ててるの聞いたら、羨ましくなった。」

早乙女さんは、唇をアヒルみたいにして…そう言った。

「…いいですよ。」

そんな俺と早乙女さんを見て、曽根くんが。

「じゃあ…俺はー…海さん、苗字なんていうんですか?」

「二階堂。」

「二階堂…紅美ちゃんの身内?」

「…紅美を知ってるんだ?」

「あー…ええ…まあ…」

なぜか少し、バツの悪そうな顔。

「なんだなんだ?紅美ちゃんにフラれた事でもあるのか?」

早乙女さんが曽根くんをいじると。

「…実は…キリと紅美ちゃんのゴシップ…俺がリークしたんですよね…」

曽根くんは、とんでもない事を告白した。


確か…華音に聞いた。

ゴシップ誌に載って、沙都が二人の仲を警戒し始めた…と。


「…俺、バカなんですよ。ずっと好きだった子に…色仕掛けされて…キリの事、裏切った。」

曽根くんの話は…こうだった。

華音の事を好きだった、同期の女の子が。

『あたし、華音に酷い事された…』

曽根くんに泣きついた。

『こんなあたし…もう、誰も相手にしてくれない…』

当然、彼女を好きだった曽根くんは…

『そんな事ないよ!!俺がついてる!!』

…言ってしまうよなあ…。


結婚話も持ち出されて。

曽根くんは舞い上がった、と。

そして、傷付いた彼女を助けたい一心で…

人気を落としてやろう…と、紅美とのゴシップをリーク。

が…

「激怒した紅美ちゃんが、俺を訪ねて来ました。」

「…だろうな。正義感の塊で出来てるような奴だから。」

簡単に想像できてしまって、小さく笑う。

「うん…俺の事、たった一人の親友だ、って言ってたのに、何で裏切ったんだって。」

「……」

「そしたら…キリも来て。てっきり殴られると思ったのに…」

曽根くんは、涙ぐみ始めた。

「…これ、やる。って、ライヴのプレミアムチケットを…」

「……」

「いつか、俺にはステージを見てもらいたかったから…って…」

早乙女さんが、曽根くんにティッシュボックスを渡す。

「…ども…」

「君は、いい子なんだね。」

「…え?」

早乙女さんの言葉に、曽根くんは鼻をかみながら。

「…そうだったら…裏切るような事…」

最後まで、言えなかった。

「君だったんだね。ライヴの日、華音がステージから降りて殴りに行ったの。」

「…はい。」

「ライヴの前日に、言ってたよ。」

「…何を…?」

「5分ほど、すごく個人的だけど、すごく大事な事に使う時間をもらえないかって。」

「……」

「あの事務所の大イベントに、私用の時間をくれって言う奴、初めて見た。それぐらい…君は華音にとって大事な人なんだね。」

早乙女さんの言葉に…曽根くんは涙を我慢する事ができなくて。

「俺…一生、キリの事…大事にする…」

それは…

心からの言葉に思えた。

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