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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/29 17:27:53

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久しぶりのまとまったオフを、あたしは日本で過ごした。

毎日スカイプで話してたけど、実際会うと廉斗は大きくなってたし、希世も…すごく優しくて。

あー、できる事なら、このまま日本にいたいよー!!

って…

空港では希世にそう言ったけど。

飛行機に乗って、DANGERを聴き始めたら…もう、スイッチが入った。

オフが明けたら、あたし達は数日スタジオに缶詰状態。

デビューライヴのリハーサルだ。

あー!!楽しみ!!


で…

アパートに戻ると…向かいの部屋が、もぬけの殻。

「…どしたの、これ。」

あたしが呆然として紅美に問いかけると。

「なんか、急に引っ越してた。」

「は?どこへ?」

「それが、部屋のドアに『引っ越す。連絡を待て』って貼り紙がされてて、今朝『今から行く』って連絡があった。」

紅美は少し拗ねたような口調で言った。

「…そっか…何なんだろうね。ところで…」

あたしはソファーに座って。

「オフの間、先生と会った?」

これが一番聞きたかった。

「…うん。会って…終わらせた。」

「…え?」

「終わった。ちゃんと、二人とも笑ってバイバイってしたよ。」

あたしが思ってた言葉とは違って…少しショックな気がした。

だって、ドアを開けた時に見た紅美の顔…

すごく、キラキラして見えたから…

てっきり、先生と上手くいったのかと…


「そっか…まあ…紅美がそれでいいなら…」

あたしは口ごもりながら、そんな事を言った。

「ありがと。」

終わらせたから…終わらせる事が出来たから、キラキラしてたのかな?

紅美に後悔がないなら…それでいいけど…

「廊下の電球がおかしいなあ。ちょっと交換して来るね。」

「うん。」

本当は、そんなの管理人に言えば?って思ったけど。

動いてなきゃ嫌なのかな…とも思って、見過ごす事にした。


すると、そこへ…ノンくんと沙都が。

いいカモ見つけた。と言わんばかりに、紅美は沙都を捕まえて、電球を換えさせてる。


ノンくんは…

「…実は、シェアハウスしてんだ。」

「シェアハウス?誰と。」

「…二階堂本家の、あいつ。」

「……」

とんでもない事を言った。

「…な…なんで…そんな事に…?」

「…紅美に、何か聞いたか?」

「何かとは?」

「…本家のあいつとの事。」

「…ちゃんと終わった…とは…」

「…そっか。ちょっと…うちのばーさんが絡んでて…紅美にはまだ言うなって言われてるけど、近い内に…」

「…なんで?みんな…もしかして、まだ先生と紅美をどうにかしようって思ってんの?」

「それは…本人同士の問題だから、俺には分からない。」

「…いいの?ノンくん。」

「何が。」

何がって…

もう!!

「だって…ノンくん、紅美の事…」

「選ぶのは紅美だ。」

「……」

「とにかく、もしかしたら…また会う可能性は高い。その時のフォロー頼む。」


もう…あんた、バカだよ。

年上捕まえて、あんたバカだよ。は、ないかもしれないけど…


あたしは、分かった。とも返事をせず。

ただ…廊下で電球を換えて、紅美に褒められてる沙都を目を細めて見てた。

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