とおく  ゆらぐ

拙いながら、過去の記憶の残骸を混ぜながら綴っています。フィクション率は85%・・・

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テーマ:小説 > その他

2017/07/26 23:23:59

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今日は一人で帰る。

なるべくゆっくり、ゆっくり歩く。

「上城、トロい~!婆さんみたいな歩き方~!」
「はははは~ノーロマ~!」
クラスの男の子何人かが、
ゆっくりゆっくり歩く私を、
からかいながら、笑いながら追い抜いていく。


「みー」
背後から、至近距離で声。
「!」



兄だ。

通学路で、追い付かれた。

「お兄ちゃん」
「今日は一人なの?」
「うん・・・」
「一緒に帰ろうか」



ああ・・・・・・
一人であの家の玄関を開けなくてすむ。



兄への怯えは消えないけれど、

この時はホッとした。



母がまた、朝みたいな母だったら・・・・・・



一人で家に入るのが不安すぎた。



「みー、あのね」
「・・・なに?」
「お母さん、今朝、とても具合がわるそうだったよね」
「・・・うん」
「お母さん、とても疲れているんだよ」
「どうして?」
「お葬式が、あったんだよ」
「お葬式?」

え?

「だ、誰が、死んだの?」
「お母さんの、知り合いだよ。
みー、お母さんはね、この話はしたくないんだよ」

兄は淡々と語る。私の知らない事。


どうして?何で、兄だけは知っているの?
兄だけはいつも特別なの・・・?



優秀な兄。
優しく賢く、母から愛され
父から愛される兄





どんよりと曇る心

胸が 痛む
お腹も 痛む

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