もしものはなし

ノンフィクションの恋愛にちょっぴりスパイスを加えたフィクションです。

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もしも.1

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/26 03:58:51

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もしも、あの時あの人を選んでいたら、






たぶん、わたしの人生はちょっぴり変わったと思う。





大学に入学して2週間が過ぎた。
学校生活には慣れないまま時だけが過ぎていく。

歓迎パーティーで気の合う友達にも出会え、それなりに大学生活を充実させていた。

いつものメンバーは田舎から出てきた長身のみさ、
そして、わたしと同じ高校出身のひろ。

わたしの高校はコース分けされてたから、
ひろとは大学になって初めて話したに等しい。


そんな3人は今までとは違う生活に助け合いながら授業についていくのに必死だった。

ある休みの日、3人でボーリングに行く予定だったけど待ち合わせ場所にきたのはひろだけ。

遅いねって話しながら待ったけどみさは結局来ることはなく、仕方なく2人で行くことにした。


恋愛経験が少なかったわたしには男の人と2人で出かけること自体にとてつもなく緊張した。


ランチを食べ、ボーリング。


なんとなくだけど想像してたより自然体で入れた気がした。
ひろだからかな。
いつも一緒にいるから。
口は悪いけどなんだかんだリードしてくれるひろがその日だけとても頼もしく見えた。



ひろには友達がいた。
他学部だったけどすらっとした長身だけどどこかカタブツなたつき。
ひろとよく一緒にいたせいでみさとわたしはたつきと話すようになった。
それに加えて、偶然わたしと同じ授業を取っていたから一緒に受けるようになった。


それからは4人でたつきの家でたこ焼きパーティをしたり、誕生日を祝ったり。
家の前で待ち伏せしてクラッカー鳴らしたり。
楽しくて楽しくて。
いつまでもこうやって過ごしていくんだなと思った。


思ってた。






いつからだったかな。
ひろは学校をサボるようになった。
連絡もいつの間にか取らなくなっていた。


たつきにひろのことを尋ねるとひろはたつきと一緒にサークルに入ったらしい。
先輩と遊ぶことが楽しくて学校に来なくなったというわけだ。

あのひろが?

興味本位でみさとそのサークルを見学しにいった。

楽しそうなひろ。

でも、私たちを見ると
近くに来て

帰って。

と言う。

なんで。
女の先輩と仲よさげなひろになんと言ったらいいかわからない変な感情が湧き上がった。

先輩の勧誘を断りきれなかったわたしとみさは
そのサークルに入ることにした。


それからひろとはサークル以外で疎遠になった。


わたしは反対にたつきと仲良くなっていった。
同じ授業で顔を合わせ、サークルに行ってはいろいろな話をする。
いつの間にかその時間が楽しみで仕方なくなった。


たつきとご飯を食べに行く約束をしてからというもの
わたしは今までになく浮かれていた。

はっきりいってわたしはたつきに恋していた。

でも、今の関係を壊したくなくて
踏み出すのが怖くて
何も言えないままだった。


ご飯の約束の当日、たつきから行けなくなったと連絡が来た。
もう待ち合わせ場所で1時間待っていたわたしには
惨めな連絡だった。



ごめん。



理由を言わずただそれだけ。

きっとなにかあったんだろう。
そう思うことにした。
じゃないと
涙が溢れそうだったから。
このまま終わるんじゃないかって
どこかで感じている自分がいた。




ひろとの関係に変わりはなかったが
あるサークルの先輩がやたらわたしに
かまってきた

付き合ってと冗談交じりにいってくる
本気なのか、からかわれてるだけなのか

みかねたひろが先輩を外に連れ出す。

助かった。
その夜ひろからLINEがきた。
気をつけろ。ぼさっとすんな。

そっけない。と思いながらも
なんか、あったかい。

それからサークルに行くのが少し億劫になった。



ある日、バイト帰りに通った道でたまたま先輩に会ってしまった。
なにしてんのお〜〜
とてもお酒臭い。かなり酔っているようだった。
お疲れ様です。と離れようとしても
後ろから抱きついてくる。
どこいくの〜
重さでしゃがみこむしかなく涙目になっていた。
先輩の手は容赦無く伸びていく



早くこの場から離れたい。
そう思った時、
先輩の体が離れていった。
何がおきたの?
後ろを振り向くとひろがいた。


ひろが働いている店で呑んでいた先輩が
ちゃんと帰れたか見回りに来たらしい。



ありがとう。



聞こえたか聞こえないかぐらいの声しか出なかった。

先輩を送るついでと言いながら家の近くの駅まで送ってくれたの実はわかってた。


それから、ひろを意識するようになっていた。
前より話すようになって、知らなかったこともたくさん知った。


しばらくして、たつきに彼女ができたことを聞いたけど
心のそこからおめでとうと言えるようになっていた。


学校帰りにカフェによったり、映画を見たり
友達の延長線で楽しんだ。







でも、楽しさはいつまでも続かなかった。




突然SNSに流れて来たのは
目を疑うような光景だった







ひろと女の人がベッドで抱き合う写真


交際始めましたのハートマーク







全てが信じられなかった。


涙が止まらなかった。
なんだったんだろう。
なんだったんだろう。
なんかいも同じ感情がぐちゃぐちゃに
溢れ出てくる。

知りたくなかった。

こころからそう思った。

次の日の学校に泣きはらした目で行ったわたしに
みさは優しく何も言わずただ包み込んでくれた。

その優しさにまた涙が出てくる。



ひろの知り合いはみんなその投稿を目にしていたから
大概の人は知っていた。


それから1年。
ひろと関わることはなかった。

〜つづく〜

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