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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/27 21:37:03

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『もう、何十年も前になるけど、ここで歌ってた…シェリーです。』

その言葉に、俺は目を丸くして…

目の前にいるマーク老人は…

「シェリー!!」

まるで、若い頃を思い出したのか…

泣きながら名前を呼んだ。

「君のおばあさんは、最高のシンガーだったんだよ!!」

マーク老人。

血圧上がるぜ?

ばーちゃんが最高のシンガーなのは、ちっさい頃から知ってるさ。


だけど…

まさかカプリで歌ってたなんて…


『一曲だけ…歌わせてください。If it's love』

……ばーちゃん…


その曲は…

今の俺の胸に、かなり響いた。



朝起きたらさ、あなたが隣に居るの。

おかしいな…これはリアルかな?って。

毎朝そんな気持ちになるなんて…夢みたいな幸せって事だよね。


もしあなたに悲しみが訪れたら、あたしがそれを消してあげる。

あなたを悲しませない。

あたしが苦しむとしても。


それは愛なの?って、誰もが言うんだけど。

あたしは笑顔で、全力で言うわ。

愛よ。

ううん。

愛以上よ。

愛以上なのよ。


もしあなたに苦しみが訪れたら、あたしがそれを消してあげる。

あなたを苦しませない。

あたしに罰が与えられるとしても。


「……」

座っていられなかった。

俺は立ち上がってステージに行くと…


『それは愛なの?って誰もが言うんだけど』

ばーちゃんと…ハモった。

ばーちゃんは…まるで十代かよ…って言いたくなるような笑顔だった。


あたしは笑顔で、全力で言うわ。

愛よ。

ううん。

愛以上よ。

愛以上なのよ。



俺のこれは…

愛なのか?

…愛、以上なのか?



ただの、強がりと…諦めだと。

半分以上気付いていながら…


紅美の気持ちは…

紅美の物でしかないから。

そう言い聞かせている俺がいる。


ステージを降りると。


「懐かしいわ。」

「思い出した!!プレシズに出たシェリーだ!!」

「小さな頃、あなたが歌うランチタイムに必ず来てたのよ?」

そんな声と共に…

ばーちゃんの周りに人が集まった。

…何だよ。

ばーちゃん。

すげー有名人じゃんかよ。

こんなとこで大サービスなんて…

もったいぶれよ。


「華音と歌うなんて、緊張しちゃったわ。」

ばーちゃんが、赤い顔をして言った。

「…ばーちゃんの愛を感じた。」

言ってると…少し泣けた。

うつむいて食いしばる。

そんな俺の頭を、ばーちゃんは優しく抱きしめて。

「優しい孫を持って、誰よりも幸せ。」

そう言った。

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コメント8

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  1. ヒカリさん(99歳)ID:6576948・07/27

    スズさん
    かしこ!かしこまりました!かしこ!←ぇ…今?

  2. スズさん(39歳)ID:6576947・07/27

    これから先、それぞれの幸せがやってきた時に˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚大量発生致しますよーー
    それまで、出し惜しみしておきます♪

  3. ヒカリさん(99歳)ID:6576945・07/27

    コマチさん
    こんな時間なのに、まだお外ですか⁉︎
    うわーん!お疲れ様ですー!
    そんな時にも読んで下さるなんて!
    早く帰って一杯やって下さい!
    私は麦茶で…

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