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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/26 09:12:55

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「う…い…は…」

朝起きると…

言葉にならないぐらい…

……気持ち悪かった!!


それは…

あたしだけじゃなかったらしい。


「ど…どー…なって…る…」

リビングを見渡したいけど…

なぜか、まぶたがちゃんと開かない…!!

ああ…泣いたから…?


「き…気持ち悪い朝ね…」

空ちゃんの声がした。

必死でまぶたを開けて…

ソファーに、空ちゃんらしき姿を見付けた。

「…紅美…あんた、顔…」

「…顔?」

「酷いわよ…」

「……」


夕べ…

海くんに会って…

玉砕して…

…それから、どうしたっけ?

えっと…

…あ。

ノンくん…!!

ガンガンする頭を無理矢理起こして、部屋を見渡すと…

ノンくんは、いない。


「…あたし…夕べ…」

「桐生院のハンサム君がおぶって帰って来たわよ。」

…ハンサム君…

まあ、ハンサム君か。

「…それから?」

「二人で飲んで…」

「二人で?」

「ええ。」

「ノンくんは?」

「彼は、すぐ部屋に戻ったわ。今日も事務所に行くとか何とかって。」

「……」

溜息をつきながらテーブルに頭を乗せると、そんなあたしを見てた空ちゃんが。

「…ごめん…紅美。」

謝った。

「何…?」

テーブルに頭を乗せたまま、答える。

「兄貴…酷い事…」

「…あたし、全部喋った?」

「うん…たぶん…」

「…あたし、しつこいよね…」

「……」

「あたしが、もう…終わらせてたら、海くんは…あんなに冷たくなかったのかもしれないのに…」

だけど…

好きって気持ちに蓋をしたくなかった。

海くんの事…

大事に想っていたかった。


俺の中から消えてくれ。


ああ…

辛いなあ…

…嫌いでもいいって言ったけど、嫌われるのは…やっぱ辛いや。

だけど…

海くんにも、辛い想いをさせてしまった。

いくら本音であっても…

そんな言葉、本当なら言いたくないはず。

あたしがしつこかったせいで…

とんでもない事、口にさせてしまった。


「あたし…余計な事しちゃったね…」

空ちゃんが精気まで吐き出しちゃうんじゃないかってぐらい、大きくて深い溜息をついた。

「…ううん。なんか…もうこれで…本当に諦めなきゃって…」

あたしはゆっくり立ち上がって、バスルームへ。

鏡を見ると、本当にそこには…酷い顔のあたしがいた。

「……」

これは、あたしの心の中だ。

酷い。


バスタブにお湯を張りながら、空ちゃんに声をかける。

「空ちゃん、お風呂入る?」

「ううん。ホテルに帰るわ。」

「そっか…」

「……」

空ちゃんはゆっくりと歩いて来て…

あたしを、ギュッと抱きしめた。

「…ごめん…紅美…」

「いいってば…。」

「…酒臭い…」

「…空ちゃんも。」

「ふふっ。」

空ちゃんはあたしの頭をポンポンとして。

「また連絡するわ。」

帰って行った。

「……」

はあ…。


疲れた。


でも…



終われて…良かったのかもしれない…。

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