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好きな人はサイコパス ☆フィクションです☆完結しました! 番外編をゆるく書いてます。

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番外編・チーム

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/07/24 17:00:05

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ユウキは俺達のソワソワした様子を
楽しむように眺めると


『もしかして、逃げようとか考えてた?』


クスッと笑って高い酒を慣れた手つきでグラスに注いだ。


『……ユウキ、さっきの人は…』


『…………帰したよ?』


きょとんとした顔で言った。

四人は一気に力が抜けた。








『なーんてね。気絶したから業者に引き渡した。
殺したら俺が先生に怒られちゃうもん。』



また……
先生ってなんなんだ?
業者って……?


『人の体は有効活用出来るんだよ。新鮮なら尚更ね』



再び俺達の時間は止まったかのように沈黙してしまった。


俺達も……いずれ……


『あ、大丈夫。
お兄さん達にはあんなことしないからさ。
あの人は約束を破ったからああなっただけで。』


『約束?』


『お兄さん達にもそろそろお願い聞いてもらおうかな』


『……ふざけるな!そんなの聞く義務は無いだろ!』

矢野がユウキに怒鳴った。




『……じゃ、これはもう渡せないね。』


ユウキが煙草を取り出すと、俺達は全員煙草から目が離せなくなった。


『かなりの量吸わせてきたから
もう結構我慢するの辛いでしょ?』


『……っち!ガキ、なめんな!』


矢野がユウキから煙草を奪い取ろうと手を伸ばすと
ユウキはあっさり横にずれてかわし
腕を取って反対側に捻って固定すると
後頭部を掴んで顔面を思いきりテーブルに叩きつけた。



ゴツンと音がして、テーブルには矢野の鼻血が丸く広がる。


『矢野さんて本当に馬鹿だよね。でも感謝してる。
馬鹿がいないとチームは成り立たないもんね。』

『なんだと?』

『仲川君だけだったらこんなに上手くハメれて無いでしょ?最初の1回で終わってたかもしんないし。』



矢野の頭を離して、ユウキはドサッと椅子に座った。



『さて、君たちにお願いしたいのは……』

『………まて。そんなの承服出来ない。
俺は……警察に行く。この事を全部話す!』


3人は驚いた顔で俺を見たが、ユウキはそれすらも楽しんでいた。





『俺は失うもんなんか無いから良いけど。
そんな事したら、君たちの人生も終わるよ?
将来有望な弁護士の卵さん。』



『…それでも……犯罪を犯すより……』

言いかけたところで俺は腕を引っ張られた。




『井上?』

一番言葉数の少ない井上が強張った顔で俺を見ていた。


『仲川…お前はそれで満足かもしんないけど……
俺は困るんだよ!俺は苦労して大学に合格したんだ!
親にも相当迷惑かけてるんだよ!
今更経歴に傷なんかつけるわけにはいかない!』


『井上……でも………』







『あはは』


ユウキが俺を見て高笑いを始めた。


『ホント君たち、最高のチームだね!』



俺はユウキを何か未知のいきものを見てるかの様な気持ちで見つめた。




『最高に………馬鹿なチームだよ。』

ユウキはニヤリと笑った。

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