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☆シオ短編集☆【悠の詩】只今更新停止中。夏の終わり頃再開予定。

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悠の詩.57

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テーマ:小説 > その他

2017/07/25 11:22:16

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由野の言葉で、木刀のお買い上げを決意した俺。

奥まったレジでお会計をしているところで、入口にまた見知った顔。柏木だった。


『はあ、こんなとこにいた』


「え、悪い、俺の事探してた?」


『そうでもない。いや、そうでもあるか。もう皆お煎餅屋さんに戻ってきてる。

知ってる?先生達がモタモタしてる生徒達に声掛けてるって。

さっき私達も土浦先生に会って、柳内がお土産買いに行ってるから待ってるところだって答えた。

なるべく早めにな、って言って行っちゃったけど、、、』


「悪い悪い。これ買うだけだから、すぐ行く」


『(笑)結局買ったのかい、ソレ』


「うるせ。お前があそこであーだこーだ言わなけりゃ、もうちょい安く買えたんだぞ」


『ふっ、、、そりゃ申し訳ないね』


そんな会話をしている間中、柏木は店内を見渡して首の動きがせわしなかった。


「ナニ、、、オマエ、なんか探してるの?」


俺のお会計が終わってもまだそんななので、怪しく思って柏木に聞いた。


『いや、あー、、、あれば、って思ってるだけなんだけど、、、

招き猫。こんくらいちっちゃくて、倒してもすぐに起きるヤツ』


親指と人差し指を平行に1cmくらい空けて表現した柏木。あれ、なんかそれ、知ってる気がする。


「もしかして、、、アレ?」


さっき由野が髪飾りを選んでいた棚を指差す。由野とのやりとりの際にちらっと目に入っただけで、柏木の言うヤツに間違いないかどうかは自信ない。


『うわ、アレだ。やっと見つけた』


柏木はそっちに駆けていって、チビっちゃい招き猫達が並べられているのをまじまじと物色した。

そしてすぐにレジに戻ってきて、手に乗せられたいくつかの招き猫を精算した。

おきあがりこぼしで、色んなカラーがある。厄除けとか健康運とか、色によって違うんだって。


『お土産用の小袋をお入れ致しますか?』


『はい、お願いします』


あれ、自分用じゃないんだ。ということは。


「劇団用の?オマエ、さっきのお煎餅の箱買いで事足りたんじゃなかったのかよ」


『まぁそうなんだけど、、、

コレは環奈さんに、集めてるって言ってたからさ、、、何色を持ってないか聞かなかったからなぁ、被ってたらどうしよ、、、

、、、、、、あ』


話す途中で俺を見て、言葉を止めた柏木。やばっ、って思ってるのが見え見え。


「環奈さんにかー。渡す時、俺が見つけたってアピールしといてくれよ」


『はー、、、キミが綺麗なおねえさんが好きなのは分かったから。

そういうのは自分のクチで言いなよ。その軽ーいクチでさ』


ウキウキの止まらない俺に、柏木は呆れ顔で皮肉りながらバッサリと斬った。

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