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番外編・クラブ

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/07/23 18:09:36

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  • 6

ユウキは見た目、歳は俺達よりも少し下な気がする。



背も低めで、女の子の様な綺麗な顔をしていた。

髪は黒髪の短髪で耳にはピアスが数個ついてて
全部拡張されていた。
いつもフードのついた服を好んで着ていて


そして話がとてもうまかった。








『お兄さん達と飲みたいって子が居るんだけど。』


歌舞伎町を四人でうろうろとしていると、見るからにその場に不釣り合いなユウキに声をかけられた。


『俺達と?』


なんだこのガキ。


ユウキは頷くと、少し遠くを指さした。


そこには大学に居るような安っぽい女の子じゃなくて
美しさのために金を惜しげもなくつぎ込んでる様な
綺麗な女が四人。
俺達に手を振っていた。


丁度、合コンでハズレを引いていた俺達の心はすぐに揺らいだ。


だけど、すぐに飛び付くほど俺達は馬鹿じゃない。


『俺達、学生だから。金はないよ。』

俺はユウキに言った。





『金なんか要らないよ。
ただあの子達を楽しませてくれればいいからさ。』


女達は俺達を見てにっこりと笑いかけた。



『…………いーじゃん。行こうぜ。』

矢野が乗り気になってしまった。


『丁度飲みなおしたい所だったしな!』

伊藤も顔を綻ばせた。


『でも………仲川。どうする?』

慎重派の井上。
なんとなくリーダー的な役割をやらされてる俺に聞いてきた。




この時、なんで断れなかったんだろう。



返答につまる俺を、ユウキは見逃さなかった。




『実はさ。あのこ達に俺の友達紹介したんだけど
お気に召さなかったらしくて。
お兄さん達レベルじゃないと嫌だって聞かないんだ。
ね、俺を助けると思って。ダメ?』


ユウキは手を合わせてお願いのジェスチャーを交えて言った。



そこまで言われて、正直気分は良かった。

そして人助けになると思ったら
自然とハードルは下がった。



『じゃあ………少しだけ……』



ユウキはニヤリと笑った。





その笑顔が妙に引っ掛かったけど
すっかり乗り気になってしまった矢野と伊藤のテンションに押されて気付かないふりをした。




ユウキが連れてきたのは繁華街から少し離れた地下のクラブの様な場所。
店の看板は無かった。


『ここ、昔はキャバクラだったんだ~。』

『今は?』

『俺の店。さ、どうぞ~。』



俺達はVIPルームみたいな所に通された。



『今日は俺のおごりだから。好きに楽しんで。』


それだけ言うと、ユウキは他のテーブルに行ってしまった。



百戦錬磨の様な女達に、無知な大学生の俺達はあっけなく酔わされて

それぞれ二人組になって話していた。



俺達が酔っぱらって来た頃
店の中にはサラリーマンの様な男が増えてきた。



『ねぇ、ユウキって何者なの?』

俺とペアになってた菜月と言う女に聞いた。





『ユウキ?この店のオーナーだよ。』

『オーナー?あの歳で?』

『うん。それよりさ、仲川君って煙草吸わないの?』


菜月は綺麗な煙草ケースから、細い煙草を1本取り出した。


『俺は……』

『良かったらどうぞ。』

菜月は慣れた手つきで俺に渡した煙草に火をつけた。



仕方なく、一口吸い込むと
甘い匂いが辺りに立ち込めて、不思議と気分が高揚した。


『美味しいでしょ?』

『これって………』

『大丈夫。違法じゃないから。』



周りを見渡すと、他の3人も煙草を薦められていて
虚ろな顔でヘラヘラと笑っていた。





『ちょっと、私と居るのに他の子見ないでよ。』






そう言うと菜月は灰皿に煙草を置いて
俺にキスをしてきた。






この状況が現実なのか、夢なのか分からないまま
甘ったるい煙が立ち込める店内で無我夢中で菜月に覆い被さり、欲望をぶつけた。

他の3人も、サラリーマン風の男達も狂った様に腰を振っていた。







いつの間にか眠りに落ちて、だるい体を起こすと
菜月は既に居なかった。

横にはだらしない姿の3人がイビキをかいて眠っていた。



『トイレ……どこだ……』




VIPルームを出て、フロアに降りるとユウキの声が聞こえた。





『先生。大丈夫です。全て順調ですから。』



電話………?
先生……?




ボーッと立ち尽くしてると
ユウキが奥から出てきた。




『楽しめた?』

『………おい、これって……』


脱法なんとかじゃ………



『大丈夫。また欲しくなったら連絡頂戴ね。
仲川君。』


渡された紙には電話番号。




この時はぼんやりしてて気付かなかったけど
俺はユウキに名前を教えてなかった。



とっくに俺達の事を調べて近付いて来ていた。

ある目的のために。

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コメント6

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  1. しのさん(28歳)ID:6575261・07/23

    ベルさん
    こちらこそありがとうございます!
    (*´∇`*)

  2. しのさん(28歳)ID:6575259・07/23

    マコトさん
    なんか恋愛系にしたかったのに結局この流れに……(;´∀`)

  3. しのさん(28歳)ID:6575258・07/23

    すぅ(ワカコ)さん
    ですね!まわりくどーい(;´∀`)

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