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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/25 09:49:22

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アッチョンブリケの話の後…

「寝ろ。」

海くんは、あたしの手を離して。

少し強引に横にさせられて…あたしは眠る羽目になった。

だけど…

眠れないよ…

久しぶりに、笑ってくれた…

それが嬉しくて、絶対眠れない。

って思ったのに。


あたしは、即寝。

朝、目が覚めた時には…母さんがいて、海くんはいなかった。

でも…ま、いっか。


母さんは、お昼過ぎまで居てくれた。

もういいよって言ったんだけど…

そばにいたいのよ。って、来てくれる。

で…今度は…

「よお。」

ノンくん。


「…沙都と沙也伽は個人練?」

「ああ。焦らせるわけじゃないけど、あいつら上達したぜ。」

「そっか…良かった。」

今日はベッドを起こして、座っていられるぐらい体調がいい。

横になるとすぐに眠っちゃうから、座ったままでいいならずっとこれでいたい。


「体力落ちちゃうな…」

小さな溜息とともに、弱音が出た。

「若いんだから、すぐ戻るさ。」

ノンくんは、持って来た紙袋からイチゴを取り出した。

「わ、嬉しい。」

「俺のだけどな。」

「何それ。あたしのでしょ普通。」


今日は…普通なノンくん。

だけど、あたし…

ハッキリ言わなきゃ…


「…ノンくん。」

「あ?」

「あたし…」

「好きな人がいるの。って?」

「え?」

「言わなくても、見てたら分かる。」

ノンくんはドアのそばにある水道でイチゴをざっと洗うと、自分の口に一つ入れた。

「うん。んまい。」

「……」

あたしが何も言えなくなってしまうと。

ノンくんは椅子にドサッと座って。

「だから?」

あたしの目を見て言った。

「…え?」

「好きな人がいるの。だから…何。」

「……」

「そんなの、俺には何も関係ない。」

「いや…でも…」

ノンくんはイチゴを一つ、あたしの口にガッと押し込むと。

「おまえが誰を好きだろうと、俺はおまえが好き。こういうのって、好きな奴がいるからって言われたって、どうにかなるもんじゃねーから。」

半分ふざけたような口調で…そう言った。


…確かに…

あたしだって、海くんがあたしをどう思っていようと…

あたしは、海くんを好き。

…うん。

だから、ノンくんの言う事も分かる…。

でも…

「ぐちゃぐちゃ考えんな。何かのキッカケで俺を好きになる可能性だってあるんだ。本能を大事にしてろ。」

ノンくんはそう言って。

「これ、マジで美味いな。帰りに沙都と沙也伽にも買って帰ろう。」

ちさ兄に似てるな…

って思わせるような、笑顔を見せた。

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