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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/24 12:31:13

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「……」

あたしは、ギターを手にしてソファーに座って。

一人で考え事をしながら…ギターを弾いた。


今まで…ミーティングの時だってずっと…

ノンくんは、片時もギターを離さなかった。

ずっと弾いてたよ…。

ただ才能があるんじゃなくて…

努力もしてたんだよ。


なのに、あたし…

ノンくんには分からないみたいな言い方してしまった。


母さんに言われた事も…胸に響いた。

あたし、何でも無駄に出来ちゃってたからな…

挫折を味わうと…途端に弱くなる。

…うん。

大正解。


あたし、今まで何を頑張って来た?

自分に正直にしてるだけで、みんなから愛されて。

なのに、生い立ちが最悪!!ってグレて。

海くんと別れて壊れて。

もっと壊れたいって…色んな人を傷付けて…

あー…!!

あたし、最悪!!最低‼︎


ノンくんの歌もギターも、最高だよ。

だけど…自惚れかもしれないけど…

あたし、追い付けなくないかも。

だって、楽しくてやってるだけで…今ぐらい出来るんだから。

本気になれば…

いや、もう本気だったけどさ。

もっともっと本気になって、あたしの全てで頑張れば…


ガチャ。

ドアが開いた。

母さんかな?

首だけ振り返ると…

「おす。」

…ノンくん。

「…沙都は?」

「麗姉が飲みに行こうって出てった。」

「…元気だな…母さん。」

何となく顔が見れなくてギターを弾き始めると。

「…紅美。」

ソファーの後から…

ノンくんに、抱きしめられた。

「……何これ。」

「俺…マジだから。」

「…何が…」

「おまえの歌じゃないと…弾かねーよ…」

「……」

「俺がバンドに入った時…何でサラブレッドの道を選んだのかって聞いたよな。」

「…うん…」

「おまえが、歌ってたからだよ。」

「……」

ノンくんからは…

超、お酒のにおい…!!

「…酔っ払って言われても、説得力ない。」

「おまえは、俺の才能がどーとかつまんねー事言うけどさ。」

話聞けよ!!

「つまんねー事?才能がある事がつまんねー事なの?」

「つまんねー事だよ。そんなのがあっても、やりたい事と違えばつまんねー事でしかねーじゃん。」

「……」

「そのためにも、これから俺は全力でおまえにぶつかる。だからおまえも…俺に潰されずに…頼むから、俺を超えてくれ…。」

すごく…

すごく、プレッシャーな言葉が次々に出て来た。

だけど…

全力であたしにぶつかるって言ってくれたのは…嬉しかった。

合わせる。じゃない。

…あたし、超えれるかな。

いや、超えなきゃいけないんだよ。


あたしが無言でギター弾いてると。

ずずずずず…と、ノンくんが身体を落として行って。

「かー…」

床に倒れ込んで…寝てしまった。


「…何なの…」

あたしは小さく笑って、ノンくんに毛布をかけると。

ノンくんをそのままにして…ギターを弾き続けた。

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