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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/07/23 11:59:55

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「おはよー。」

ドアを開けると、ニコニコした沙都が立ってた。

「…何?」

「え?朝ごはん食べようよ。」

沙都は、手に持ってる食糧らしき物が入ってる紙袋を見せて言った。

「自分とこで作んなよ…」

あたしはあくびをしながら、中に入る。

「えー。だって、ノンくんまだ寝てるし…」

「あたしも寝てた。」

「沙也伽ちゃんは?」

「走りに行ってんじゃない?」

沙都はあたしについて入って来ると、キッチンで料理を始めた。


あたし達DANGERは、このたび…四人そろって渡米した。

アメリカデビュー。

これが…あたし達に課せられた難題。

でも、絶対叶えてみせる。


渡米にあたって、あたし達には男女二人ずつに分かれての部屋が用意されてた。

これ、昔テレビで見た事あるなー。って思った。

『フレンズ』って海外ドラマ。

あれみたいな感じ。

ドア開けると、もういきなりキッチンとリビングが広がってて。

その奥に、あたしと沙也伽の個室がある。

お風呂とトイレもあって、日当たりのいいベランダもある。


階段を上がって、通路を挟んだお向かいの、同じ間取りに住んでる沙都とノンくんは。

なんだかんだと理由をつけては、寝る時以外はうちのリビングにいる。

…うっかり裸で歩けやしない…


「あたし、もうちょっと寝る。」

「えーっ!!一緒に食べようよ!!」

「…睡眠欲の勝ち。じゃ。」

パタン。

沙都の可愛い声を無視して。

あたしはベッドに沈み込んだ。


ほぼ共同生活をする事になったわけだし。

約束事を作った。

『個室には、人を入れない、入らない』

標語みたいだ。

忘れ物を取に行くとか、寝込んだ時の様子見とか、そういう特例以外では絶対守るって事で。

まあ…重要なのは、それぐらいかな。

渡米して二週間。

今の所…ドアの前で拗ねたような顔をするものの…

沙都は我慢しまくっている。



アメリカ…


海くんのいる…

…アメリカ。


それだけで…

あたしの気持ちは浮足立ってる気がする。


わっちゃんに…伝えてもらったから、あたしが渡米した事は知ってるはずだけど…

きっと、海くんはあたしを避ける。

だから、偶然会うなんて事もあり得ないと思う。


…あたしから、動かない限りは。

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