ナホさんのブログ

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悪い男と女 2

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テーマ:小説 > 妄想

2016/12/02 00:20:29

  • 2

違う部屋だけど、自分の住む家で
こんな姿勢で、目をつぶっても恥ずかしいことをしてされて、
覚悟はしていたけど、悔しくて目頭が熱くなってきた。
悪魔は指を私の中に忍ばせて、動かし続けている。
何も言わないのがむしろ怖い。
自分の身体を傷つけられないように守るためなのか、私の意思とは反対に潤ってきたそこは、音を立て始めた。
でも、気持ちいいわけなどない。
早く解放されるよう、祈っていた。

悪魔は、「大丈夫だな」と呟き、侵入してきた。
痛くて思わず身体を引いたら、「初めてか」と尋ねてきた。
答えたくなかった。
沈黙の意味を勘違いしたのか、「優しくしてやる」と言った。
本当に優しくしてくれるならば、もうやめてほしい。
でも、そんなことが起こるはずもなく、痛みを感じないようにと動きをゆっくりモードに変えたのが、かえって緩慢な拷問のようで辛かった。
同じ年頃の女の子ならば、
好きな男の子とどきどきしながら稚拙ながらも幸せな抱擁を交えてするであろう、胸が高鳴るであろう行為が、
私にとっては自分の心身を麻痺させて時をやり過ごそうとする行為なのだ。
そのせいか、最初の交渉については細かいことを記憶していない。
ただ、終わった時に悪魔が私の上に曝け出したものを丁寧に拭き取り、その手付きが愛撫の続きのようでいて、まだ終わっていないような気になり、滅入ったのは覚えている。

「どうだった」悪魔が声をかけてきた。
私は黙っていた。
「まあ、最初はいいものではないだろう」と、私の反応を勝手に解釈したのか、「そのうちよくなる」と続けた。
慰めにすらなりやあしない。

「何か言ったらどうだ」
悪魔は私の強情さに半ば呆れたのか、そう促した。

まだ身体を曝け出してたままで寒かったのもあり、段々目が冴えてきて、思考が回り始めてきた私は、じゃあ一番尋ねたいことを聞こうじゃあないか、と思い立った。
「お母さんとどうやって知り合って、結婚したの」
悪魔は「今何でそんな話するんだ」と少し不機嫌になった。
「だって、お母さんがその最高の淫乱でなければ、娘の私に興味なかったんでしょう。こんな事されたわけが知りたい」
「じゃあ、もう一回してから教えよう。今度は仰向けになれ」
私の探究心が嫌悪感に勝った。
「約束は守って」とだけ言い、固く目を閉じた。

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