不器用なわたしたち

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テーマ:小説 > 回顧録

2016/12/01 20:45:30

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「なに?残念?なんかして欲しい?」

「やややや。いや、嫌ではないんですが。あの。はぁ。。。」

「今日来てくれただけで嬉しいよ。変な電話してごめんな。」

いつもと違うちょっと弱気な高野さんにキュンとしてしまった。
キュンという感情自体初めてで、ほんとに心臓がキュンとなるんだなと思った。


「なに?そんな顔で見られるとムラムラする。」

「もう!またそんな事ばっかり!」


ははははと笑って2杯目のハイボールを作ってくれた。

「高野さん彼女いないんですか?」

「おい、俺をなんだと思ってるんだよ。」

「やー、モテるってよく聞くもんで。」

「ばか。」
とほっぺを軽くつねられた。

「宮沢、好きだよ。俺と付き合ってください。」

高野さんの真剣な顔をじっと見つめた。

いつも自信満々で仕事もバリバリで、遠い存在の大人の男の人。
なんか今日はちょっと可愛いくて身近に感じる。

「おい、返事は?」
またほっぺをつねられた。

「よろしくお願いします。」
ペコっと頭を下げた。

高野さんは私の頭をワシワシと撫で回した。
その顔は何とも言えない可愛くてカッコ良くて、
多分私はこの時の表情で一気に恋に落ちたのだと思う。


恋とは突然に落ちるもんなんだ。

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