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きゅん♡とするおはなし

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恋をする女 56

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/12/01 18:55:13

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その時突然後ろから肩を叩かれて、あたしは驚いて声を上げてしまう。
「ひゃぁっ」

「あ、すみません!」
振り返るとそこにいたのは笠間さん。


は、恥ずかしい…変な声…。


「こちらこそスミマセン!びっくりしちゃって…」
「いや、驚かしてしまって…。話しかけたかったんだけどずっと忙しそうだったから…」
「今ちょうど受付が終わったところで…私も笠間さんのこと探してました…」


正直に言いすぎたかな…。
変に思われてたらどうしよう…。


笠間さんは少し目を泳がせた。
よく見ると頰が紅潮している。
「もしかして…けっこう酔ってます?」
「実は…あの水着の女の子達…名前なんだったかな…うちの会社の連中と盛り上がっちゃって、俺も巻き添えでけっこう飲まされて…」


…そっか、うちのスタッフの女の子達と一緒に飲んでたんだ。
あの子達だって仕事だし普通のことなんだけど…。


頭ではわかっている。
でも、胸の奥がモヤモヤする。

「暑いですか?」
笠間さんは手で顔を扇いでいる。
「ちょっと…よかったら、少しだけ外に出ない?」


外に出ると店内の喧騒が少し遠のいた。
風がひんやり気持ちいい。


あたしと笠間さんはお店の横の壁際に並んでもたれかかった。

「寒くない?」
「…大丈夫です」


言われて気付いたけど、こんな格好してたんだった。
もう完全に慣れちゃってすっかり忘れてた。


あたしはこそこそと襟元を重ね合わせて肌を隠した。


その時、隣にあった体が動いてあたしの視界に影が落ちてきた。

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