不器用なわたしたち

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テーマ:小説 > 回顧録

2016/12/01 11:34:18

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それからは会う回数も減り、受験シーズンに突入した。
メールでポツポツやり取りはしていたので、まぁあまり心配はしていなかった。

でもセンターが終わってメールが来たのを読んで驚いた。

「マークがずれた。」


マジかーーー!?


そんな一悶着あり、第一志望の大学は受けられなかったけど、第二志望に合格した。


長瀬も家から近いし良いかなんて呑気な事を言っていた。


無事合格したお祝いで飲みに行く事にした。


お互い中学・高校の友だちが少なく、数少ない友人は進学で離れてしまっていたり都合がつかなかったりで結局2人だけだった。


「なんか不甲斐なくてごめん。もっとパーっとお祝いしたかったのに。」

「イヤ、おれも殆ど友だちいなかったから。ま、良いじゃん。」
 
「一応言っとくけど、いつものパーカーとジャージーでくるなよ。」


と、先手を打たれた。



その日私は午前中バイトだった。
バイトが終わって約束時間ギリギリに待ち合わせ場所へ行くと
もう長瀬がいた。


座りながら私の頭からつま先までを見て

「60点」

とぼそっと言った。


「はは。合格点じゃん。」

「合格じゃねーよ。お情けの60点だ。なんでジーパンなの?」


「は?バイトの帰りだし、そもそもジーパンで何が悪いの?」


「もうちょっとオシャレしようとか思わないの?」


「るっさいな。」


会って早々の小競り合い。
そんなこんな言いながら焼き肉屋さんへ行った。


とりあえずビールで乾杯した。

生中をほとんど一気に空けて、長瀬は2杯目を注文し、私は瓶ビールを注文した。


「あのさ、なんで瓶ビールなの?」

「え?小さめのグラスでコクって飲むのがすきなの。」


「絶対モテないよね。」


「はぁ?モテる為にお酒飲んでるんじゃないし。」



とにかくいちいちウルサイ男だ。

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