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切ない恋の物語 

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高校時代181

しおりをはさむ

テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/30 07:41:56

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「あ…うん。ちょっとね、、、

お母さんと喧嘩しちゃって、、」



咄嗟に…



嘘をついてしまった。


彼にはごまかしがきかないと
思ったけれど

お兄さんと話した事を
きちんと説明しても
機嫌が悪くなりそうだと思ったから。




「そっか…」




いつもなら
鋭い突っ込みが必ず来るのに
あっさり信じてくれたようで…

彼は一目も憚らず
後ろからギュッと私を抱きしめてきた。




「……じゅん…ぺい?」



「こうやってると、少し落ち着くだろ?」



「……うん。」


彼の温もりと匂いが伝わってきて
本当に心が穏やかになっていく。


「過ぎた事は悩んでも仕方がないし。

とりあえず、家に帰ったら

しっかり謝りな。」



「……うん。そうする。」



私のついた嘘に
本気で心配してくれる純平の優しさに


胸がチクリと痛む。


心の中で 


何度も “ごめんね” と謝った。




「なぁ、お店入るのやめて

そのまま俺の家行かない?」


「え……?」


「なんかくっついてたら

我慢出来なくなってきた。

早くまゆを抱きしめたい。」



彼は、そう言うか否や
私の手をとると
スタスタとマンションの方へ
歩き出した。


「…ちょ…純平…?」


グイグイと引っ張られ
慌てて足並みを揃えるものの
追いつくのがやっとで

 
私は足を止め
彼の腕を引っ張った。


「もう少しゆっくり…。いい?」


ちょっぴり上目遣いで
甘えるようにお願いすると


とてもびっくりした顔。


そして、フッと笑いながら

 
「OK」


繋いだ手を
恋人繋ぎに握り直して


私に足並みを揃えて
ゆっくり歩き出した。


本当にいつも強引で
振り回されっぱなしだけど


でもそれが…


全然嫌じゃなくて


心地よくて


彼の手の温もりに


さっきまでのモヤモヤが吹き飛んでいく




私って単純だな



歩きながら



思わず笑みがこぼれる



彼の手をギュッと握り締め



私は、彼の肩に寄りかかった。



純平の家に着き
玄関のドアを開けると
同時にお兄さんが出てきた。


「あ…」



「お、びっくりした。…おかえり。」



顔色一つ変えない純平と
ちょっぴり驚いた顔のお兄さん。


そして


何となくだけど
いつも通り、クールな空気の2人。


「純平、俺今から出かけるから。

沙羅には晩御飯いらないって
言っておいて。」


「わかった。」


お兄さんはチラリと私を見ると


「じゃあ、ごゆっくり。」


軽く目配せをして
さっき話した時とは
ワントーン低めの声で
私に声をかけ、出て行った。



*

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