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切ない恋の物語 

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高校時代179

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/29 20:59:07

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向こうは直ぐに私に気がついたようで
手を振り、ゆっくりこちらへ向かってきた。


「純平と待ち合わせ?」


「はい。」


「良かったらウチで待ってる?

俺も丁度、今から帰るところだから。」


「あ、いえ。

このお店に入る予定なので、大丈夫です。」



純平は、お兄さんの話になると
途端に不機嫌になる。

だから、あまり
彼と関わらない方がいいと思った。

にっこり笑い
なるべく失礼のないように
やんわりと断ったのだけれど


お兄さんは、ちっとも
その場を去ろうとしない。


それどころか、私の真横に立ち
更に話しかけてきた。


彼は、背が高く
見た目がモデルのようなので
一緒にいると物凄く目立つ。


道行く人がチラチラと
こちらを見ているような気がして
気が気でじゃない。


さりげなく彼に気づかれない程度に
私は距離を置いた。


「最近あいつ…機嫌が良くてさ。

きっと、まゆちゃんのお陰だね?」


「あは、そうなんですか?」


「純平って……難しいでしょ。

付き合ってて大変じゃない?」


「そんな事……ないです。


凄く優しくて…いい人です。」


私が即答すると
彼は、少し驚いた顔をした。


「俺は、アイツの考えてる事が

時々わかんなくなるんだよね…」



何となくだけど


お兄さんの顔が
少し寂しそうに見えた。


いつもは、挨拶しか
した事がなかったけれど
彼は人当たりが良く
見た目通りの人で


話し方も嫌みがなく
優しくいい人だった。


だから不思議でならなかった。


何故、純平は
お兄さんの事になると
機嫌が悪くなるのだろう?


仲が良くないと言っても
喧嘩している訳じゃなくて


普通に話もするし
関わっているけれど


何故かお兄さんと喋る時だけ
純平の口調が冷たく感じられて


時々…怖く感じる。



「なんか、純平が羨ましいよ。」


「え?」


「こんなカワイイ彼女がいてさ。

しかも、ラブラブみたいだし。」


「お兄さんも…

彼女さんいるんですよね?」


「特定の人はいないよ。」


「え?でも…」


沙羅さんと付き合っていると
聞いていたから
頭の中が真っ白になる。


一体……どういう事?



もしかして……




2人は別れた…って事?



まさかね……?



何となく心の中がザワめき



みるみる脈が
上がってくるのがわかった。



もしかして…



お兄さんとギクシャクしているのは
沙羅さんが原因なのでは?



考えたくないけれど



この答えが
一番しっくりくるように思えて



瞬く間に
不安が襲ってくる。



ダメ…



変な事…



考えちゃ…ダメ…



気持ちを落ち着かせようと
ゆっくり深呼吸をする。



すると彼は



予想外の言葉を発した。




「俺ね…




生まれてから一度も


女に本気になった事がないの。」






*

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コメント2

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  1. まゆ。🍀さん(88歳)ID:5685837・11/30

    シオンさん🍀

    何となく、チャラそうな匂いがプンプンしますよね(^^;)
    ここからまた、少しずつ話が動いていきます。

  2. シオンさん(37歳)ID:5682965・11/29

    純平くんのお兄さん、チャラそう。

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