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切ない恋の物語 

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高校時代177

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/28 23:19:59

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「俺は…



人に迷惑かけるぐらいなら




自分の気持ちなんて……どうでもいい。」




さっきとは明らかに違った表情


妙に冷めていて
淡々と話しているのだけれど


感情を


無理に押し殺しいるようにも見えて



これ以上
踏み込んでくるな…と
無言で言われてるような気がして



私は…口を噤んだ。



告白出来ない事情でも
あるのだろうか?



……何となくだけど



そう直感した。



最後にアスファルトに軽く水を撒いて
掃除は完了した。



「よし、綺麗になった!ありがとな。」


「いえいえ。」


「まゆ、あのさ…」


「うん?」


「もう、俺の出番は無いかもだけど…


もし、何かあったらいつでも言えよ。」


突然、改まって彼が言い出すから
思わずびっくりする。


「最近…


あんまり話さなくなったからさ。」


「あ……うん。ありがとう。」



「俺は、兄貴みたいなもんだから

純平だって気にしないだろうし…

遠慮すんなよ。」


「うん……」


「スマホのアイコン…」


「え?」


「俺の電話番号のアイコン…


前に作っただろ?まだ残ってる?」


「あ…うん。残ってるよ。」


「そっか。


じゃあ、呼ばれたら
いつでも飛んでいけるな。」


「呼ぶ事があるときは
よっぽどの時だよ(笑)

それに、そんな緊急事態があったら困るし。」


「まぁそうだけど

御守り代わりに…な。」


「うん。ありがとう。」



私の言葉に
彼は静かに微笑んだ。


さっきとは違い、穏やかな顔。


思い返せば


彼には昔から色々お世話になっていた。


いつも私と諒太が何かをしても


トラブルに巻き込まれたり
困った時も


いつも後ろから
温かく見守ってくれていた。


血は繋がっていないけれど
本当にお兄ちゃんのようで


とても頼りになって


私達はいつも
その優しさに守られていた。


もう甘えてはいけない…


そう思って
少し避けていた部分もあって



もう…これから先は
彼に頼るつもりはなかったけれと…



何だか、彼のその一言が



とても嬉しかった。





*

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