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切ない恋の物語 

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高校時代176

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/28 20:33:59

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「そう言えば…


佐竹君ね、彼女出来たらしいよ。」


「え?」


「昨日、嬉しそうに話してたよ。」


「そうなんだ…良かった。」


自分の事でもないけれど
何だか、ホッとしたような
温かい気持ちになった。


彼に対して


心のどこかで
傷つけてしまったという罪悪感が
あったのかもしれない。


「なんか、恋をしてる人って
オーラが違うな。

佐竹君、昔よりもカッコよくなってたし
幸せそうで、凄くいい顔してた。」


「へぇ~」


幸せそうな佐竹くんを想像して
こっちまで嬉しくなる。


「まゆも…」


「ん?」


「最近、ますます綺麗になった。」



幼馴染に改めてそういう事言われると
無性に恥ずかしくなる。


冗談で交わせばいいのに


雄大の顔は
ふざけているような
雰囲気じゃなかったから…


あまりの恥ずかしさに
いてもたってもいられなくなり
私は誤魔化すように、話題を変えた。


「雄大はどうなの?

昔からすごーくモテるくせに

全然特定の人作らないし。」



「恋愛は大学に行ってからかな。

受験勉強でそれどころじゃないし。」



「好きな人とか…

気になる人いないの?」



「いるよ。」



「え?誰?私の知ってる人?」


まさか雄大の口から
そんな言葉が出るとは思わず
その爆弾発言に、思わず息をのむ。


正直


彼とは今まで
そういう話になった事がなかったので


びっくりと好奇心で
何だか、妙にドキドキした。



「良く知ってる人だよ。


もうかれこれ…


何年も片思いしてる。」



「えー?うそ!誰??


雄大が片思い??


意外すぎる!!


告白とかしないの?


大学行ったら離れ離れになるかもだし…」


あまりの衝撃に
思わず興奮して次から次へと
早口に言葉が出てしまう。


「まゆ…興奮しすぎ(笑)」



彼の『何年も』という言葉に

一人の女性の姿が浮かんだ。



『優奈先輩』



以前、雄大の誕生日に
シフォンケーキを持ってきてくれた人。


彼女は、中学からずっと雄大が好きで
高校も無理して頑張って
彼をおっかけてきたって言ってた。


雄大とも凄く仲がいいし
いつも一緒にいるし
とても美人で性格も凄くいい。


ひょっとして
雄大も彼女の事……?


想像に胸を膨らませ
何だか、他人事なのに
ワクワクしてくる。


「告白は…するつもりはないよ。


相手に迷惑かけても悪いしな。」



「そんな…!


雄大に告白されて

迷惑する人なんていないでしょ?」



「まゆだって…


佐竹くんに告白されて困っただろ?」



「……それは…」



「どんな相手に告白されても


事情によっては


迷惑だって思う事もあるんだよ。」




「う……ん


それはそうかもしれないけれど……」



私が困った顔でいると



彼は、ふぅ~と、ため息をついて



急に真顔になった。






*

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