ナホさんのブログ

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父なる証明 1

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テーマ:小説 > 妄想

2016/11/27 22:27:17

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朝、さすがに起きて支度をしなくてならない時間になり、寝間着から部屋着に着替え、鍵を開けて台所に向かおうとした。
ドアを開けたら、いた。
「さな」と私の名を呼んだ。
私は、無視して台所に下りて行こうとしたら、
腕を掴まれ「話を聞いてほしい」と言われた。
それには答えず、「朝ごはんにしますから、放してください」
とわざと敬語体で言っても、私の腕を離さなかったので、
「話を聞いてほしいならば、手を放してください」
とだけ言った。
奴は、やっと手を放した。

「この前の事で、まだ怒っているのか」
当り前だろう!経済的に世話になっている身だから我慢しているだけだ、許すわけがない。
ただ、それをこちらから言うと藪蛇だから言わないんだ。
「そうお考えならば、もうなさらないでください」
と言い捨てた。
「でも、私はいい加減な気持ちで言ったんじゃない」
「だから問題なんでしょう。非常識じゃないですか」
ここまでは、よかった。

だが、
「でも、血の繋がらない子供を俺は養っているんだけどな」
やはりそう来たか。
「お母さんの貯金と生命保険の分で、私が受け継いでもいい分は私を育てるためのお金として使っていいんではないですか。
それに、家事を手伝っているし、家政婦を雇っていると思えませんか。私も今こういう立場だからお世話になっていますが、近々出ていかなくてはと思っていますので、ご心配なさらないでください」
私の中で、様々な情報や考えが飛び交い始めた。
女子大生風俗とかやれば学費と生活費を稼ぎながら授業に出る時間も捻出できるか、いやいや地道だけど新聞奨学生になろうかとか。
そんな中、奴は「お母さんの持っていた金は、闘病や葬式やその他の経費でかなり消えて、さなの大学入試準備の金を払ったらもうほとんど残らないから」と言った。
やはりそうか。
大学受かったら新聞奨学生か風俗面接受けなくては。
そう考えていた矢先に、
「俺と契約するのはどうか」と奴は提案してきた。

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