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ジプシーのひとり旅

異文化の中で育ち成長してきた私の思い出話 〜 西アジア・ヨーロッパ・北米での生活。

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ジプシーの嘘

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テーマ:恋愛 > 失恋

2016/11/28 02:04:53

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ドアマンが玄関前で待機していたタクシーのドアを開けてくれた。

私は、彼にチップを渡すことも「ありがとう」を言うこともせず、乗り込んだ。

タクシーを直ぐ出して貰った。


前だけを見て行き先を告げた。

バックミラー越しにタクシーの運転手と目が合った。
彼の瞳は、透き通ったヘーゼルではなかった。



涙が出てきそうだったので、バッグから小さいタオルを出そうとした。



"**ck!"

(畜生!)


その時、アブドゥールの部屋に本を忘れてきてしまったことに気付いた。

運転手は驚き私の方を向いた。


「ごめんなさい。ちょっと忘れ物をしてしまっただけなの。」

運転手は、「戻る?」と聞いてきたが、私は断り、早く目的地に行ける様にお願いした。


涙が出てきた。
私は声を抑えて泣いた。

(本を忘れてきてしまった。なんて馬鹿なんだろう)

本を忘れたコトを悔やんだのではなく、アブドゥールの処に、私の身体の一部を置いて来た気分だったのが嫌やだった。

どうせ、彼のトコロから飛び出したのなら、何も私の足跡を残さずに出て来たかった。

(格好悪いよ、私!)



とことん、自分が情けなくなった。

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