ナホさんのブログ

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お母さん、その河を渡らないで 1

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テーマ:小説 > 妄想

2016/11/27 19:26:00

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青々と茂っていた樹の葉がいつの間にか茶色く枯れて落ちるように、お母さんはゆっくりとでも確実に弱っていった。

ある日の朝は顔が物凄く浮腫んで微熱が下がらず、病院に行ってからしばらくして、トイレに薬瓶に入ったリトマス紙があるのを見つけた。
お母さんに尋ねたら、腎臓が悪いから尿蛋白の検査薬を貰った、と答えた。
仕事も、最初は早退とか遅刻だったが、ある日から休むということで、家にいるようになった。
お母さんは私を心配させたくなくて、何も言わなかったけど
結構厄介な病気にかかったのだろうということは、察せられた。

でも、尋ねてみた。だって、私のたった一人の血のつながった家族だもの。
お母さんは、腎臓がかなり悪いと診断されたのだそうだ。
しばらくは仕事を休んで自宅静養し、結果が思わしくなかったら医師の診断の結果によっては人工透析治療をすることになるという。
そうなったら、仕事を辞めなくてはならないかもしれない、というより時期がどうなるかだけで、辞めなくてはならないと、説明してくれた。
「さな、お母さんも頑張るから、お父さんとお姉さんと仲良く乗り切って行こうね」
と言われた時、私はお母さんの病気でショックだから、という擬態をして生返事した。
ユマ姉さんとは仲良くするけど、奴とは、、、
お母さんには、奴の本性を知らせたらますます体が弱ってしまうだろう。
あれから、奴とは自然な感じで接触しないように心がけてきた。
元々親しげに接していたわけではないので、何とか擬態できたと思う。
でも、とても気を遣った。
本来ならば安らぐべき家の中で気疲れするのは、高校生には負担過ぎた。

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