ナホさんのブログ

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二人の食卓 2

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テーマ:小説 > 妄想

2016/11/27 19:07:25

  • 1

お母さんは、夕方に帰ってきた。
お疲れ様、と言った私に
大丈夫だよと、答えたお母さんの言葉とは裏腹に
疲れて見えたのは、重過ぎる荷物のせいだけではないと感じた。

お母さんに、私が作ったご飯だけど、今食べる?と尋ねたら
少しだけしか食べられないけど、、いい?と言われた。
うん、と答えて出したのは、
湯豆腐、オクラのマヨネーズ和え、目玉焼きにプチトマト添え、胡麻昆布、ご飯と味噌汁。
そんなに凝ったものは作れない、でも久しぶりにお母さんと二人で食べたかった。

お母さんも、そうだったのだろうか。
「二人きりでご飯を食べるの、ずっとなかったね」
ちょっとだけ、微笑んだ一瞬、に見えた。
奴とユマ姉さんと暮らす前は、二人きりの食卓って淋しいと思っていた。それは、たぶんお父さんと三人で囲む食卓が当たり前と思っていたからかもしれない。
でも、今は久しぶりの二人きりが落ち着く。

しかし、そんなにしゃべることはなかった。
お母さんはやはり、疲れているようだ。
静かな時が続き、半分残して「ごめん、やっぱり残しちゃった」
とお母さんは謝った。
「ううん、いいよ」と答える。

「さな」
お母さんに改めて名前を呼ばれた。
「何」
「お母さん、前より身体が弱くなったみたい。これからはあまり無理できないかもしれない。お父さんやお姉さんにも迷惑をかけると思う。」
「せっかく、さなに新しいお父さんとお姉さんが出来たのに、ごめんなさい」

いきなり何を言い出すのだろう。
お母さんは何故こんなに気弱なのだろう。
昔から、弱音を吐かないで辛抱強かったお母さん。
「お母さん、検査入院で疲れたのかもしれないから、とりあえず今日は休もう」
私はそう言って、お母さんに早く眠るよう促した。

その時は、深く考えないでいた。
考えた方が良かったのか。
でも、考えてもどうしようもないことだった。

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