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ジプシーのひとり旅

異文化の中で育ち成長してきた私の思い出話 〜 西アジア・ヨーロッパ・北米での生活。

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ジプシーの匂い

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テーマ:恋愛 > 失恋

2016/11/27 02:43:49

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その晩は、確か…、私はカウチで寝ようとしたと記憶する。
でも、結局、アブドゥールのベッドに潜り込み、ベッドの隅の方で遠慮がちに身体を丸めて眠りに就こうとした。

ベッドの真ん中に隙間があると、何と無く寒い感じがした。


しかし、深夜に一旦目が覚めた時には、私もアブドゥールもベッドの真ん中あたりにいた。

温かかった。

随分長いこと私達は、こうやってくっついて眠っていたのだろう…、シーツと枕には、私のバブルバスからの薫りとアブドゥールのいつもの匂いがあった。

良い匂いだった。

私にとって、懐かしさと安心感のある匂いだった。それは、当然、他の人には分からないものだろう。


アブドゥールの寝顔を見ていた。


アブドゥールはきっと、今までに沢山の女性と親密な夜を過ごしてきただろう。
でも、シーツにこんなに良い匂いを一緒に残しながらも、肉体関係にならなかった "残念な女" は、私だけだろう。

ある意味、私は彼にとって、"特別な女" なのかもしれない。
例えそうだとしても、その事実に優越感を持つべきかなんて分からない…。

私だって、ベッドで本を読むのではなく、好きな男性の腕の中に居て、肌で温もりを感じたいと思う。相手に婚約者がいようと、私は言葉と態度に表すベキなのかもしれない。

でも、出来ない。
私は、これ以上、間違ったことをしたくなかった。

それは、自分の思ったコトさえも出来ない "情けない女" であると言う証明であろう。


(朝がこなければいい…)


この時程、朝になるのを嫌った夜はなかった。

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