リア充サバイバル

オタク女とヤバい奴等。

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テーマ:小説 > 男女関係

2016/11/26 22:03:15

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『初めまして、茜の父です』

午前中に茜君のお父さん。つまり黒川さんのお兄さんが菓子折りを持ってやって来た。

『ど、どうも、白崎と申します』

茜君の残った荷物を取りに来たのだ。

リビングでお茶を出し、キッチンで黒川さんに抗議した。

『ちょっと、お兄さん来るって聞いてませんでしたけど』←超小声。

『俺も知らなかったんだよ』
寝起きの黒川さんは不機嫌。


茜君のお父さんは黒川さんとは正反対。
穏やかで明るい人だった。

『達也の同僚って聞いてたけどまさかこんな美人さんと一緒に住んでたとは、茜がうらやましいなぁ』

『いえ、そんな』

『用が済んだら早く帰れよ。』
黒川さんがテーブルに頬づえをついてふてぶてしく。

『なんだよー。ケチケチするなよ~。
じゃあ下に車停めてるから段ボール運んどいてよ』
ニコニコと車のキーを渡す。

黒川さんはチッと舌打ちをして鍵を受け取り、茜君の部屋から段ボールを2つ重ねて持ち、部屋を出ていった。

『白崎さんは達也と付き合ってるんでしょ?』

やっぱりバレてるか。

『はい。』

『一目見てわかったよ。白崎さん、達也のタイプそのものだもん』

『あはは。』
苦笑い。

『茜の使ってた部屋を見てもいい?』

『あ、はい。』

茜のお父さんは空っぽになった茜君の部屋に入って床に座った。

『昔から茜と達也は気が合ってさ、親の僕より達也に色々相談とかしてたみたいでさ。
再婚して子供が産まれた時には親子の会話の仕方も分からないくらいギクシャクしちゃったんだ。』

寂しそうに笑って話す。

『でも茜が帰って来たいって言ってくれて嬉しかったよ。理由は話さなかったけど、今日白崎さん見てわかった。』

『え?どうしてですか?』

『達也と茜は女性のタイプもかぶるんだよね~』

『あはは、まさか。』
ここはながしておこう。

すると、お父さんがこっちに向き直って正座した

『茜に居場所を作ってくれて、ありがとうございました』

『いえ。私は何も。私の方こそ茜君と暮らせて楽しかったです。』

かしこまった雰囲気がなんだかおかしくて、お互い笑った。


『積み終わったけど』
黒川さんが戻って来た。

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