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チェンジ ② (花エク)

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テーマ:小説 > 男女関係

2016/11/25 22:45:57

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「はぁ、はぁ、はぁ…」

「アンネ、大丈夫か?」

「もっ、もう…!
何してましたの、私が街の人に情報を聞いてる間に!」


黒髪の青年は、キッと桃色の髪の女性を睨みながら、息を弾ませたまま頬を膨らませた。

女性は苦笑しながら腕を組み、
困った様に青年を見上げる。

「仕方ねえだろ?お前が可愛すぎて、変なヤローがくっ付いて来やがったんだよ。」

嫌そうにハンカチで手を拭くと、ガシガシと頭をかく。

その仕草は、まるで男の様でーーーーー。





「も、もう…!
とにかく、私達の中身を取り替えた悪魔を探し当てないとっ…!」


黒髪の青年は、涙ぐみながらそう言うと、
両手を頬に当ててため息までつき始める。


その仕草は、まるで女の様でーーーーー。






なんと。
ハルとアンネの中身が、入れ替わってしまっていたのだ。











それは遡る事、
1時間前の事だった。



ハルとアンネは、メフィストを倒し、
ヴェールマン家の当主になってから初めて、
2人でゆっくり街へと出掛けていた。

アンネは、外に出ても寄ってこない悪魔たちに、
安堵と、少しの不安を持っていた。

メフィストの刻印が消え去り、魔性の効果も無くなったが、17年もの長い月日、ずっと悪魔に命を狙われ続けたアンネは、どうしてもまだ慣れないでいた。


周りをキョロキョロと見回して、
悪魔がいない事を確認すると、ホッとするが、
不安が残る…。

そんなアンネの手を引きながら、
ハルはお構い無しでズンズン店に入って行く。


「アンネ、何が見たい?どこへ行きたい?」

「ハルはどこへ行きたいんですの?」

「アンネの行きたいとこ」

「じゃあ、、、小物がたくさん置いてある、雑貨屋さんが良いですわ」

「分かった。片っ端から入ってくぞ!」


楽しそうにそういうと、アンネの腕に自分の腕をしっかり絡ませて、お店へと入って行った。


何が欲しい?
何が買いたい?

と、質問ぜめのハルは、珍しくはしゃいでいる様に見えた。


「ハル、楽しいんですの?」

アンネが思わずハルに聞くと、
ハルはアンティークの小物を手に取りながら、
アンネを優しい眼差しで見つめた。

「アンネが楽しそうなら、俺はいつでも楽しいよ」

そうサラリと言ってのけるハルは、
本当に13歳なのだろうか?
アンネはドキドキする胸を抑えるために、
コホッ…と咳払いをした。


「そ、そうですのね…。
あら、これは…」

「ん?…ああ、本だな?」


古びたトランクの様な表紙の本がアンネの目に入ると、
まるで吸い込まれる様に近づいて行った。
不思議な模様と、鍵がかけられているのか、
本は開かなかった。
手に取って見ると精巧な鍵穴も見えた。


「なんだか不思議な本ですわね…」

「…アンネ、ちょっと待て、その模様…」

「えっ…?」


ハルが手を出して、アンネの持っている本を触った、
その時だった。



《ワ…ワタシノ……、、ハ…ナヨ…メ…!!》


「キャッ?!!」

「アンネ、手を離せ!!!」



《ワタ…サ…ナイ…!!!》



緑の鋭い閃光が辺りを包み、
ハルとアンネは眩しくて目を瞑る。

ハルは咄嗟に退魔の聖水を辺りにかけたが、
効果はなかった様で、
本からは禍々しいメフィストの気配が漂っていた。

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