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ユキさんのブログ

新春すてきな奥さんがたまらん (〃▽〃)♡♡

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高校3年生 気の利く女

しおりをはさむ

テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/25 20:06:33

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しまむらの袋は後部座席に置いて
先生はピンクのひざ掛けをとってくれた

「今日は昨日より寒いね」
「風が冷たいね」
助手席のシートベルトに手を伸ばす先生
「イオンに寄る?」
「お買物は昨日したし」

球場の駐車場を出た車は
さやの家の前を通って
「来るときも通った?」
「通ったね」
「楽しかったな…」
「うん、楽しかったね」

先生はすぐ高速に乗らず
ゆっくり走って海の方に出た

「また海行きたいな」
「来年はさやちゃんも行けるね」
「来年はメンバーだいぶ違うね」
「そうだね」
「あ、先生あそこ
 なんか車いっぱいだよ」
「ほんとだね…道の駅?行ってみる?」
「うん!監督にお土産買わなきゃ!」
「淳一に?」
「あ」
先生また大うけ

海沿いに突如現れた道の駅
広い駐車場は車が沢山
空いてるとこを探してゆっくり動く車
実は私
この先生が好き

両手でガシッとハンドル持ってなくて
ハンドルに肘ついて寄りかかって
ちょっと前のめりでキョロキョロ探して
でもちゃんとハンドルは操作してて

カシャ

「ん?」
「あ、なんか間違って押した」
待ち受けにしよう

「あ!あっちあいてる!」
「お!さすがかなちゃん」
割と入り口の近くに停めれて
「かなちゃんまだ開けないで」
「へ?」
なんで?
先生は車から降りて助手席に回ってドアを開けてくれた

うひゃ!
トキメくーー!

「どうぞ」
ニヤニヤが止まらない
「風強いからドア当たったら大変」
「は?」

そっちかい

「行こ、かなちゃん」

眩しい!
何その笑顔!

差し出された手をギュッとつなぐと
先生は少し嬉しそうに笑って
上着のポッケにつないだ手を入れた

「寒いね」
「なんかあったかいの飲みたい」
「先生…あれなに?」
「ん?」

直売とお土産屋さん
レストランとトイレと休憩所
その横の広場にはもくもく煙と

「おいしそうな匂い」
「あぁ、カキ焼きだ」
「カキ?!美味しそう!」
「ちょっと早いけどお昼ご飯にする?」
「するする!」

ってことで
久々の2人きりデートは

ファーストカキ焼き

ファーストキス的な




「かなちゃん網熱いからね」
「わかってるし」
ブロックが四角に組まれたみたいな中に
熱々の炭が入れられて
同じくブロックに座布団置かれたような素敵な椅子で
「私がやる!」
「大丈夫?」
ザルに盛られたゴツゴツのカキ乗せて
「かなちゃんサザエは?」
「サザエさん食べたことない」
「おにぎりもいる?」
「いる!」
「買ってくるね」
先生はまた席を立って買いに行った
まだうんともすんとも言わないカキさん

ふと周りを見渡すと
カップルも結構いて
彼女が率先してるパターンと
彼氏が率先してるパターン
家族連れは完全にママが焼き係で
パパは食べるのみ

ん?あれはいわゆるグループ交際?
あの女子気が利くんだろうな
焼いて取ってあげる女子
あの中に私がいたら間違いなく気の利かない女だ

さやもああ見えて気の利く女だったし

気の利く長女タイプの女になりたい


「あの~…かなちゃん?どした?」

お母さんなんで私を末っ子にしたの
せめてもう一人産んでくれてたら
私もお姉ちゃんとして気の利く女だったかもしれない
でももう高齢のお母さんに妹産んでなんて言えないし
今更妹誕生してもただ可愛いだけだし
だからこれからは先生のために
気の利くできた奥さんになるしかない!


「かなちゃん?あーんして、熱いからね」

「……」


ダメだ私…
今決意したばっかりなのに
この気の利く男に
不覚にもときめいてしまった!

「いらない…?」
「いる!」

気の利く女は明日から!

「めっちゃ美味しいーー!」
「サザエさんも食べてみる?」
「食べる!」

食べ専でしたけど何か?


ちょー豪華な早めのお昼ご飯が終わって
隣のお土産屋さんへ
「お、焼酎いっぱいある」
「先生、私あっち見てるね」
「うん」
お野菜も安いし
手作りのクッキーも美味しそう
それに監督の好きそうな塩辛に
先生の好きなあおさ
あおさってどうやって食べるの?


「かなちゃん何かあった?」
お酒を二本抱えて先生はカゴを覗いた
「わ、あおさだ」
「おみそ汁に入れたいよね?
 あとでみさき先生に作り方聞こう」

それから広いトイレに行って
あったかいコーヒーを買って車に乗った


「ああ寒かった!」
「コーヒーあったかいね」

コーヒーの湯気が
ふーってする先生の顔にもくもくなって
熱いのに少しビビりながら飲む

「かなちゃん」
「ん?」
「見つめすぎ」
「見つめてないよ〜ガン見してただけ」
「あんま見ないで」
「チューして?」
「は?」
「なんかチューしたくなった」
「いやこんな明るい
 ファミリーな駐車場でなに言ってるの」
「チュッてするだけ」
「……」

コーヒーをドリンクホルダーに置いた先生は
左右前方を確認して
私の前髪をめくっておデコに
チュッて
音つきでキスをした

「帰ろっか」
「うん!先生なる早でお願い!」
「え、なんで?何かある?」

「早くレベルマックスのチューしたいの」

「なんのレベル…」
「はい出発!」
「はい」


ここから約3時間高速をひた走り

zzzz

チーン!

到着


「かなちゃん着いたよ」
「ん〜……!
 ごめん、めっちゃ寝てた」
「いいよ寝ててくれた方が…」
「え、何で?」
「何でもないよ」
いつものマンションの駐車場
先生はピッて車のカギを押した

帰ってきた〜って
現実感と安心感

玄関を開けると少しこもった家の空気
先生はリビングの窓を開けた

日の落ちそうな夕方
ベランダの外はオレンジ色だった

「かなちゃん、夕飯何か買いに行こっか
 コンビニでもいい?」

「先生、私が作るよ!」
「え?いいよ、疲れたでしょ?」

疲れたのは先生の方

「大丈夫!寝たから元気いっぱい!
 先生はゆっくり休んでて?」

気の利く女になるのは明日から

これは素直な気持ちだよ


先生、連れてってくれてありがとう

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コメント13

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  1. ユキさん(32歳)ID:5666567・6日前

    ルカさん
    今年はきっと行ってしまうよ…かき焼き小屋♡

    おあずけ食いまくった2人の夜さ…
    こんな爽やかな土曜の朝から書いていいものか…笑
    とりあえず洗濯干してアイロンしようかしら笑

  2. ルカさん(25歳)ID:5666559・6日前

    さぁ、今夜はレベルマックスのチューからのラブラブな夜はくるのかな⁉
    かなちゃんは先生にとっては存在自体が総てだから…気の効く女にならなくても大丈夫だと思うけど(笑)昨日、地元のTVで牡蠣焼き小屋の映像出てたから…なんか二人の姿が重なってしまいました(*≧∀≦*)

  3. ユキさん(32歳)ID:5666540・6日前

    ディアナさん
    そうそう!笑
    先生はそこが好きだよね!
    生きがい(ノ∀≦。)ノ
    気が利かないって言うか甘え上手だからね
    先生はそこが大好物♡
    かなちゃんに世話やくの趣味だもんね(人´∀`*)

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