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切ない恋の物語 

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中学時代(過去)169

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/25 00:45:59

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その後、しばらくしてから
再び昔話で盛り上がった。


あの頃はああだったね…とか


こんな事もあったね…とか


懐かしくて楽しかったけれど


時折ふと、会話が止まり


ぼんやりしたり
悲しそうな顔を
しているようにも見えて


何だかおかしいな…と、感じた。



しばらく様子をうかがっていたものの


話したい事があると言って
やってきたはずなにのに
いつまで経っても話す気配がない。


彼が全く動き出さないので
私は、自分の気持ちを
先に伝えようと話を切り出した。



「…あのさ…



私も、諒太に…話があるんだけど」



「え?何?」



「凄く…真面目な話。」


私は、ゆっくりベッドから降りて
彼の正面に座った。


大きく息を吸い込み
深呼吸をする。



大丈夫…



きっと言える。



今までの思いを



精一杯伝えなきゃ……



静かに目を閉じ心を落ち着かせ
再び…大きく開いた。



真っ直ぐ彼を見つめると


私が改まった態度だったからか


彼もまた…


一直線に、私を見つめ返してきた。


「あのね…


ずっと…言いたくて


言えなかったんだけど…」



「……うん。」



彼の瞳があまりにも綺麗で


思わず吸い込まれそうになる。


そのせいなのか


極度の緊張に身体が強張り


身動きがとれなくなってしまった。

 

《好き…》



たった一言なのに


恥ずかしくて
なかなか声を出せない…



そんな私に


どうしたの?…と
おどけたように
私の顔を覗き込んでくる諒太



その笑顔があまりにも優しくて


あまりにも眩しくて


今まで我慢していた思いが


次から次へと溢れてきて



思わず…


泣きそうになった。





*

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