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切ない恋の物語 

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/24 21:27:55

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電話は諒太からだった。


『話したい事がある。』


彼は、そう言い
「今からそっち言っていい?」と
聞いてきた。


まともに彼と話すのは
数ヶ月振りで


久し振りの彼の声に
ドキドキが止まらない。


嬉しい気持ち半分


不安な気持ち半分


でも、ここで逃げ出す訳にはいかない。



彼と離れている間は
本当に苦しかった。


色々な事で
気を紛らわせようとしても
全く楽しむ事が出来なくて


自分の想像以上に
彼は私にとって
大きな存在だったのだと…再確認した。



だから…伝えたい。



キスをされて嬉しかった事



諒太を…



男として意識している事



ずっと好きだった
この想いを…



真っ直ぐに伝えたかった。



素直になりたかった。




楽に…



なりたかった。



一番のお気に入りの服に着替え
髪を整え、鏡を見つめた。


大丈夫…きっと言える。


自分に暗示をかける。


10分ぐらいして
部屋のドアがノックされた。


「俺だけど…」


「…うん、どうぞ。」


少しぎこちなく
ドアが開けられた


久し振りにまともに見た諒太は
髪を切って少し大人びていて


何だか別の人のようで…


でも、その顔は
今まで通りの優しい笑顔で


正直…ほっとした。


彼は、クッションにチョコンと座ると



「あ…これ…」


テーブルの上にある
小さな郵便ポストの貯金箱に気付き
手にとった。


「覚えてる?

小学校の時に…

諒太に貰ったプレゼントだよ。」



「あぁ…小4の時だろ?


あちこちお店回ったから
よく覚えてる。


懐かしいなぁ~

まだ、とっておいたんだな。」


「棚に飾ってあったんだけど


最近、500円玉貯金に使ってるの。」


「そっか…」


貯金箱を手にとったまま
懐かしそうな顔で見つめる彼。


その横顔を見つめながら
嬉しさが込み上げる。


けれども、しばらくして
彼は、ハッと我に返ったようになり


貯金箱をそっとテーブルの上に置くと
話題を変えてきた。


「そーいや、お前○○の漫画見た?」


「うん?……まだ見てないけど、、、」


「すげー面白いんだよ。


今までと全然ジャンルが違うんだけど


絶対にお前の好きな話だと思う。」


「へぇ~、そうなんだ…」



「おぅ!今度貸してあげるな。」




久し振りに会ったのに


まるで何事もなかったように
今まで通りのノリで話す諒太。


この数ヶ月間
全く交流が無かった事に対しても



何か話す事もなく完全にスルー



まぁ…それはもう
別にいいのだけど…



話があると言ってやってきたのに


くだらない
どうでもいいような話ばかりして



なかなか本題に入らなくて



彼は一体



何の為にやってきたのだろう?…と



とても気になって仕方がなかった。





*

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