Hypnotic

17歳の寄り道。

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/23 20:44:25

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凛太はもう、二階の寝室で寝ている時間だ。
無事に一人で入浴し、洗濯機を回す。

その間私も二階に上がり、また脱水が終わった頃下りて来ようと、居間の隣にある階段を上ろうとしたら、啜り泣く声のようなものが聞こえてきた。

すぐには気付かなかった。それが母のものだとは。


義父が何か笑いながら喋ると、今度は明らかな、纏わりつくような喜悦の声が聞こえる。

吐きそうになるほど不快だったが、あの人たちは夫婦だ。そういう事もしていて当然なのだ。

もしこれが、あの義父じゃなく本当の父だったら、ここまでの不快感はないのかもしれない。

―――本当の父とか、義理とか関係ないか。
白川孝介じゃなければ、ここまでの気持ち悪さは……きっとない。

極力声を聞かないでおこうともう一歩階段に足を掛けたら、再び義父の声がした。

「スケベだなぁお前は。お前に似たら碧ちゃんも淫乱だろうなぁ」

……気持ち悪…。
言葉責めにしてはセンスのない下らない台詞だ。

少し息苦しさを覚えながら、奮起して階段を上がる。


母は何か義父に答えていたが、妄りがわしく不明瞭で分からなかった。

大好きだった母が、遠くに行ってしまったように感じた。



もう、もう先生には縋らないと決めた。
遥も今、大変だし。

ゆっくり息を吐き、呼吸を整えようとするが、堪えていた涙は止まってくれず、次第に嗚咽が出てきて苦しい。


「はあ…うっ…ぐっ…」


一人、部屋の真ん中に座り込んで泣いていると、フローリングの床に置いていたスマホがヴーッ!と震え、ビクッと驚いた。
まるで私の嘆きを諌めるような有無を言わせない勢いのバイブに、涙も少し治まり、あたふたと内容を確認する。


「あ…先生だ…」


村上先生から、『プリン食べる?差し入れだから車には乗せないよ。』というメールが来ていて、顔を綻ばせながらスマホを両手で持つ。

『食べます。』と送ったら、『5分後寄ります』と返ってきた。

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コメント9

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  1. スーさん(37歳)ID:5656955・11/24

    ラピスってなんですか⁉️ラピスで検索したらいいのー??

  2. Clariceさん(99歳)ID:5654312・11/23

    リリトさん
    はじめまして〜♡同一に見えなかったようでよかったです…笑
    自分としては、文章のクセで気づいてる人はいらっしゃるかと思っていたので嬉しいです♡
    向こうのパス記事は、エロが不快でなければaoiでお入りください⭐︎

  3. Clariceさん(99歳)ID:5654299・11/23

    エミリーさん
    ありがとうございます!同じでした♡
    別に隠す必要ないかとあっちにも載せました。内容の好みもあると思いますので不快じゃなければお楽しみください♡

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