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ジンさんのセックス~時々 妄想

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小説)女心と空模様172

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/23 14:29:45

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少しずつ彼の買ってきたものに、手を伸ばす。そのどれもがいつも以上に美味しく感じた。デザートにはいつものプリン。
「ほら、イチゴの」
プリンの上に真っ赤なイチゴが沢山のっている。私の大好物だ。彼はプレーンのものを食べる。
「うん…旨いな!」
彼もいつの間にか、このプリンのファンになった。

テーブルに広がったお惣菜を彼が片付ける。私が立ち上がると、彼はそれを制した。彼の言葉に甘える。一通り片づけが終わると、私のとなりに彼が座った。
「残ってたのは冷蔵庫にしまったからな」
「うん…ありがと……」
彼の肩に頭をのせる。彼の手が私の肩を抱いた。

「どうしたんだ?今日は……ん?」
彼の手が優しく髪を撫でる。まだ確定したわけではないそのことを、言うべきか悩む。私の思い込みかもしれない。たまたま体の調子が悪くて、吐け気に襲われただけかもしれない。そう思うのに、そうじゃないと思う自分がいる。
「……あの…あのね……」
言葉が続かない。彼は私の言葉を待っているように、ただ髪を撫で続けた。
「……アレが……遅れてて……」
彼の手がピタリと止まる。
「アレって……」
彼が私を覗きこんだ。私は頷く。
「そ…そうか……」
「でも……まだわからないの……検査はあと5日待たないといけないから……」
彼の手が再び髪を撫で始める。
「そうか……泣くほど嫌だったの?」
「ううん……たぶんそうじゃない……何かわからないけど……不安で」
「そうか……嫌じゃないなら……その…もしそうなら俺は産んで欲しいよ……でも…よく考えて決めればいい」
「……うん」
「どっちを選んでも……俺の気持ちに変わりはないから……」
額に唇の感触。チュっと音をたてて離れた。

「今日は帰るよ……明日もえらかったら休めばいいから」
私の体からスッと彼が離れた。
「大丈夫……明日は行くから」
「そうか?無理はするなよ」
玄関まで彼を見送る。扉を開くと彼が振り返った。
「もし…もし……そうだったらやっぱり産んで欲しい……それだけは覚えておいて」
彼の真剣な目が私を見つめた。言葉は出ず、ただ頷くことしか出来なかった。

彼の思いはもう充分すぎるほど知っている。知っているからこそ、簡単に返事は出来なかった。

廊下を歩く彼の後ろ姿は、寂しげに見えた。

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コメント2

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  1. コマチさん(43歳)ID:5654418・11/23

    うわ~。
    結婚きまってるけど。けど!

    1人は子供欲しがってるけど。けど!

    うわ~。
    なんか。わかる。。。。。。けいこちゃん
    ちゃんと考えてね!

    ゆーまもいいよと言ってるんだから。
    理解あるわぁ~

  2. マドロンさん(38歳)ID:5653017・11/23

    恵子ちゃん、仕事もこれからだったから悩むよね~。
    私は、先週、化学流産と診断されたので、産んで欲しいなぁ。

    誰かに話すタイミングも難しいし、1人で悩んでるのも苦しいし、でも、まだはっきり分からないし…。
    そして、彼の気持ちを思うと、プレッシャーもあるよね。

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