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恋をする女 42

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/23 00:38:58

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あたしはぐったりとベッドに沈み込んだ。


結城さんが優しく額に落ちた髪を避けてくれる。
今更ながら現状を思い出して顔が熱くなってしまう。

「可愛い…もう一回する?」
「え!?」

結城さんって化け物!?
笑ってるから冗談だとは思うけど…多分。


その時あたしのケータイの着信音が鳴った。
慌ててディスプレイを確認すると…お店から。

結城さんに断って出ると、先輩社員の木山さんだった。
今度お店でやるイベントのことで、営業終了後に打ち合わせすることになっていたのだ。
「はい!すみません…大丈夫です!すぐ向かいます!」


「結城さん、すみません…あたしお店に戻らないと…」
「そうだよね、ごめんね…気をつけて」


慌てて服を着て、ホテルを後にした。
お店までは歩いても10分かからない。

小走りで向かいながら、あたしは冷静になった頭で思い返していた。



…あたし、付き合うとかそれ以前に、好きとすら一度も言われてないよね…?

食事にかけた時間は僅か1時間足らず。
場所は相手が元々泊まってるホテル。
帰りに「送る」の一言もない。

いや、決してそれを求めている訳じゃないんだけど…。


つまり完全にそういうことだよね?


遊ばれた、それを自覚したショックを感じつつも、
何度も同じようなパターンにハマる自分への自己嫌悪の方が強かった。


「なっちゃん?聞いてる?」
「は…? あ!すみません!!」

木山さんとの打ち合わせも全然耳に入ってなかった…。

こんなんじゃダメだ!!
仕事はちゃんとしないと!!!


あたしは頭を切り替えて仕事に集中することにした。

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