ブログランキング76

恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 3368
  • 読者 722
  • 昨日のアクセス数 4028

テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/22 18:01:55

  • 82
  • 0

11月16日 夜

早乙女詩生


「ははっ。ほんと、双子みてー。」

俺がその画像を見て笑うと。

「それ、母さんが若くて?それともあたしが老けてて?」

華月はいたずらな目つきで俺を覗き込んだ。

「母さんが若くて、の方だな。でも華月、この笑顔…いいな。」

本当に。

撮影でも、以前より笑顔のものが増えたが…

この笑顔は、作ったものじゃないからな…


華月の両親は、F'sのボーカル神千里と…SHE'S-HE'Sのボーカル桐生院知花。

超豪華な両親だ。

ボーカリストとして大先輩であり、俺が尊敬する二人を両親に持つ華月。

だが華月は音楽の道は選ばず。

モデルとして、着々と実績も…

「……」

今日の午後、DEEBEEのスタジオに華月が高原さんと見学に来た。

華月が来るかもしれないってのは…何となく聞いてたけど。

まさか高原さんまで来るとは。

高原さんは、華月の祖父。

それが公けになったのは…近年だけど。

ちゃんと血の繋がった家族。


その家族の中には…DANGERのギター、ノン君もいる。

ずっと秘密でギターを弾いてたみたいで。

パッと出て来た時には、すでに出来上がってた…って言うか…

まだまだ、あの人は伸びる。

誰に遠慮してるのか、もっと弾けるはずなのに抑えてる。


華月の兄貴だけど…

昔から知ってる兄貴的な存在だけど…

…実は、俺にとって、今一番…脅威な人物だったりする。


ずっと笑顔で聴いてた華月の隣で…高原さんは最初こそ笑顔だったが…

途中から、シビアな顔つきになった。

そんな顔をされた所で、俺はびくともしないけど。

ただ…その表情の真意は気になった。

俺も…練習中に一つだけ、妙に気になった事があったからだ。


希世が、いつもと違った。

やけに力のこもったドラミングで、それは…すごくいい事だったし、俺もそれに対して応えるほどの熱を持って歌えたとも思える。

だけど…いつものようにやりたいのが、彰だ。

途中、何度か希世を見て首を傾げていた。

やりにくかったのかもしれない。


終わった時、高原さんは華月と拍手をして『お疲れさん』と言ってスタジオを出て行った。

俺は一旦ルームに戻ると。

「…希世、何かあったのか?」

さりげなく聞いた。

「え?何で?」

「いつもよりパワフルだったな。」

「あー、沙也伽の代わりにDANGER行って来たんだ。いい感じでウォーミングアップ出来てたのかも。」

希世は、笑顔で頷きながら、そう答えた。

…DANGERか…

俺が脅威と思ってるように…彰もまた、ノン君自体を脅威としているようで。

「…別に、嫁さんの代わりに叩かなくても。」

小声で、愚痴った。


ノン君自体はすごくいい人だし…頼りになる兄貴的存在だけど…

…俺、何にビビッてんだろ…

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

12/6 編集部Pick up!!

  1. 玄関のXmasリース盗られて悲しい
  2. 元夫に彼女が出来て大激怒した
  3. 同居の義祖母に悪口を言われていた

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3