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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/22 11:28:57

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11月16日 昼12

桐生院華音



産休の沙也伽に代わって、希世が練習に付き合ってくれて。

久しぶりに、集中できた気がする。

いつも集中してるつもりだが、やっぱり…リズムマシーンと生のそれは違う。

希世と沙也伽、二人の気遣いに感謝だ。


「紅美。」

ルームに戻って、紅美の背中に声をかけると。

「なっなな何っ!?」

あきらかにー…動揺してる様子。

呼んだだけだぜ?

何で狼狽える?


紅美の手には、スマホ。

…沙都と連絡取ってた…のか?

だが、どうしてそれを後ろめたそうにするんだ。

何もないなら堂々としてろよな。


「…明日どうする?」

椅子に座って、指を組んで問いかける。

「え…?」

「水族館。」

「あ…あー…うん…どうしよう…」

「……」

煮え切らない紅美にイラッとした俺は。

「…ま、俺は行くけど。おまえは明日の気分で決めれば。」

そう言って、紅美の顔も見ずに立ち上がった。


…上手く付き合えてるって思ってた。

だが、よく考えたら…紅美は周囲にはバレないようにしてるわけで…

陸兄が紅美の男関係に過敏になってるから。ってのは…分かるが。

そんなにひた隠ししなきゃなんねーか?

俺が相手だって打ち明けて、堂々と真っ向勝負しちゃいけねーのか?

…まあ…

ずっと紅美に…長い片想いをしてた俺としては。

ちゃんと女と付き合った事がないから。

もしかしたら…配慮不足とか…?

紅美が望んでるような事をしてやれてねーとか…


惚れた女以外と付き合うって頭がなかった。

それが叶わねーなら、何なら一生独身でもいいとさえ思ってた。

…女と何もなかったわけじゃねーけど、特別な関係は築かなかった。

それほど、俺の特別は紅美に向けられてたからだ。

だが…こんな事なら、恋人が望むあれこれを勉強する意味もこめて、二・三人と付き合うべきだったか…?

何だって俺は…

無駄になんでも出来る癖に、恋愛になると…


「……」

ルームを出かけて、思い留まった。

今のは…大人気なかったよな。

沙都とルームで一夜を過ごした。

…姉弟みたいな二人だ。

何もなかったって紅美が言うんだ。

信じればいいだろ…俺。


…でも、紅美と沙都は…姉弟みたいだが付き合ってたんだ。

俺と酔っ払って寝た時も、紅美は…一晩中沙都の名前を呼んだ。

それが愛とか恋とかいう感情じゃないとしても、紅美は常に沙都を心のよりどころにしてたし、それに気付いた時…沙都と恋に落ちた。


…………あー…何なんだよ…

それが何だよ。

紅美は今、俺と付き合ってる。

それだけを信じればいいだろーが。

何悩んでんだ…俺。

紅美は…

海でもなく、沙都でもなく、俺を選んだ。

それだけだろ。


「……明日、一緒に行こう。」

ゆっくり向きを変えて言うと、紅美は少し尖った唇のまま顔を上げて。

「…考えとく…」

暗い顔でうつむいた。




………はあ。

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コメント2

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  1. アデルさん(72歳)ID:5645551・11/22

    私も、エミリさんに同意見です!ヒカリさん(泣)

  2. エミリさん(88歳)ID:5644777・11/22

    わかった!ミッキーマウスじゃない?
    …な訳無いけど…(゚-゚)
    きっと、音楽的なテクニックだよ…ね?
    ドゥS…

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