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【小説】風になりたい(R18)

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栄養【364】

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テーマ:小説 > BL

2016/11/24 16:33:32

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★ボクはそれでも恋をする★       





「さ、寒い」


タクミは室内の気温が下がり、寒さで
目をさました。


「はっ!今何時?」


壁にかかっている時計をみる。


「3時15分……おやつの時間過ぎちゃった
って、おい!」


自分ツッコミ。


「面会時間っていうより、もう午後だし、
寝すぎだしぃ~、くそっ!」


タクミは飛び起きて、店を出て、自転車を
フルスピードで走らせた。





日向クリニック


「ぜいぜいぜいぜい」


肩で息をしながら、カオルの病室に
はいる。

酸素マスクをつけたカオルが眠っていた。


「カオルさん……」


恐る恐るベッド横の椅子に座り、点滴の
刺さった腕を擦る。


「まだ熱い。いったいどうしちゃったの?
カオルさん、ねぇ、カオルさん」


腕をゆすってみたが、カオルの瞼は開かない。


「ねぇ、起きてよ。目を開けてよ~」


布団の上から体をゆさゆさとゆする。


「こらっ!」

「!?」


部屋を仕切るカーテンがいきなりあき、
怖そうな看護師が背後で仁王立ちしていた。


「寝てる患者を起こすんじゃない!」

「ごめんなさい」

「まったく……ちょっとどいて下さい」


看護師は黄色い液体が入った小さい瓶を
銀色のトレイに乗せている。
タクミは3歩下がって様子を伺う。

すると、看護師は注射器でその液体を吸い出し
点滴チューブのジョイント部分へ針をさし
流しこんだ。


「それ、なんですか?」

「は?」

「その、黄色い薬は…」

「栄養剤です」

「そうですか」


強い薬でなくて、ホッとする。


「心配なのはわかりますが、私たちがちゃんと
ついてますから、どうぞ安心してください」

「はい」


看護師は注射器をトレイにガチャと入れ、
カーテンをシャーっと閉め、行ってしまった。


「怖い」


タクミは椅子を元の位置に戻し、そこへ座り
またカオルの手を握った。





△(´;ω;`)

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