アリスさんのブログ

恋愛小説ふう回顧録、ときどき普通

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テーマ:小説 > 短編

2016/11/21 21:36:50

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だいたい3時間経ったかな。
それくらいになると、もう外が暗い。
時間が経ったなんて気がつかないくらい放心状態だった。
だっていきなりのことだったから。
弟と言っても別人のようだった。
私が考えを巡らせていると洋介がむっくり起きた。
「あ、今何時?」「そろそろ7時だよ」
「うわ、やばい。今日はありがとうございました。
それとさっきはゴメン。帰る。じゃ。気をつけろよ」
さっきの雰囲気とはうってかわって優しい表情だった。
(こんな表情もするんだ。なんかいいな)
そう言うと洋介はこちらを振り向かずに出て行った。
(何ときめくの、私!あぶないあぶない。弟だよ?)
ちょっと両方の頬をペチペチ叩いた。
冷蔵庫を開けてみる。幸いにも作り置き惣菜がある。
「んー、味噌汁作ろうかな。なめこもあったはず」
ちょっとがさごそ探していたら、ゆうとが音に気づいた。
「ママ、何してるの?」
「ちょっとなめこを探しているんだよ」「ふぅん」
「お腹すいちゃったかな?大丈夫?」
「平気だよ。邪魔のようだからまた寝るよ」
そう言ってベッドに戻った。
ゆうとが眠ったのを確認してから他に使えそうな
ものを探す。でも見つからない。
(困ったな。ゆうと置いて出かけられないしな)
そんなとき、携帯が光った。
LUNAでの通知。村雨だった。
「何度か連絡しようと思いながら今日になった。
もし、差し障りがなければそっちに行っていいか?」
「買い物を代わりにしてくれたら来てもらっても
大丈夫です。図々しいかもしれないけど、なめこを
買ってきてもらえますか?あと明日のサラダも。
どうかお願いします。」「分かった。買ってく」
私はスタンプを送った。
村雨が来るまでのあいだ、「だしパック」で「だし」
をとることにした。
なんだか久しぶりな感覚。
血縁関係以外と会うの。
ちょっとわくわくしてきた。

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