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切ない恋の物語 

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中学時代(過去)163

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/21 21:00:39

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「あの…さ…



気にしないで……



私…諒太にだったら



見られても平気だから…」





動揺している心を
落ち着かせて
必死で声を絞り出した。



諒太だけは特別…



そんな思いを込めて。



諒太の事、大好きだから…



ずっとずっと



好きだったから……



だから…いいんだよ。



言えたらいいのに…



言えない自分が情けなくて



恥ずかしさと、悲しさが入り混じり



…自然に涙が溢れ出る。




「ほら、小さい頃は…


一緒にお風呂だって入ったしさ…」




無理をして



明るい声で、おちゃらけて
笑いに変えようとしたのだけど…



「どうしてお前は
そんなに冷静でいられるんだよ。



もう…俺達


あの頃とは違うんだよ。」




少し怒った口調でそう言うと
『ノックをしなかった俺が悪い。
本当、ごめん』と



彼は、申し訳なさそうに
何度も謝っていた。


その謝り方は
何だかとても他人行儀で


ドア越しの会話は
やっぱり、少しぎこちなくて


どうしてこうなってしまったのだろう?…と


そんな思いが
頭の中をグルグルと駆け巡る。



気まずい空気が続き
何か話さなければ…と
考えていると



「……あの時だって…」 



諒太がポツリと呟いた。



……あの時?



「あの時って…何?」



彼の言葉の意味がわからず
何の事なのか、聞いてみる。



ところが



「やっぱりいい…」



彼は、そう言うと口を閉ざした。



「何?気になるじゃん!」


「もう…いいよ。」


「よくない!言ってよ!!」


いつもストレートな諒太が
こんなにグダグダしているのが
信じられなくて…


でも、何か言いたそうなのは
間違いなくて


思わず、声を荒げてしまった。



しばらくの沈黙の後


「じゃあ…言うけど…」


「うん…」


「あの時…



本当は、起きてたんだろ?」



「え…?」



「眠ってるお前に…



俺が…




キス…した時…」





*

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