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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/21 19:15:48

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11月16日 昼10

桐生院華月



「~♪~♪♪」

事務所の撮影スタジオを出て、鼻歌なんてしてると。

「ゴキゲンだな。」

声をかけられた。

振り返ると…

「あっ、おじいちゃま。」

ニコニコのおじいちゃまが立ってた。

「撮影はもう終わったのか?」

「うん。早かったから。」

何となく…ハグしたくなって。

えいって抱き着くと。

おじいちゃまは、小さく『おっ?』って言いながらも、あたしをギュッとしてくれた。

「どうした?」

あたしの頭をゆっくり撫でながら、おじいちゃまが優しい声で言う。

「あのね?今朝父さんが来て…買い物に付き合ってくれって。」

「買い物?」

「うん。母さんの服や化粧品。それに付き合ったら、あたしにもこのリュック買ってくれたの。」

背負ってる小ぶりなリュックを見せると。

「ははっ。それは得をしたな。」

「でしょ?父さんと母さんは仲良しに戻ってくれたし、あたしにも可愛いリュックが来てれくて、幸せ。」

「…華月も明るくなったな。」

ポンポン。

おじいちゃまの手を頭に感じながら、あたしは『え?』って思った。

「…あたし、暗かった?」

首を傾げて問いかけると。

「そういう時期もあっただろ?」

「……」

少し、見つめ合ってしまった。

おじいちゃまは…なんて言うか…

ずっと一緒にいたわけじゃないのに、全部知ってる…全部解ってるって気がする。

詩生との間にあった、色んな事。

絵美さんとの事だけじゃない。

あたしの…足のケガの事とか。

あたし自身は、わだかまりはないつもりだけど…

詩生の中には、罪悪感として残ってる物がたくさんあると思う。

想い合う事で、それはなくなるって思ってたけど…

実際は難しいのかな…って思う事もある。


だけど、そんな時はー…

何度も同じこと繰り返して、だけどそのたびに強い愛情と絆を築き上げてる両親を見て、憧れて…目指したくなる。

あたし達はあたし達の、だけど。

あたし達の…絆を。

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