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【小説】ボク恋~完結編~(BL*R18)

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容体【360】

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テーマ:小説 > BL

2016/11/23 20:50:37

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★ボクはそれでも恋をする★       





病室


「カオルさん…」


タクミは入院用の荷物を持って、病室に
現れた。


「………」

「寝てるのかな」


そっと顔を覗きこむと、カオルは苦し
そうな息遣いで眠っていた。
額に手を乗せ、その熱さに驚く。


「全然下がってないじゃん」


不満気に唇を尖らせる。
着替えをロッカーの引き出しに移し、
コップや洗面道具を棚にしまい、ベッド
サイドにスリッパをそろえた。

かなりのスピードで落ちる点滴をみて、
不安がふくらんでいく。


「ナースステーションへ行ってきますね」


と、寝ているカオルに声をかけ病室を
出た。







「あのぉ~」


遠慮がちに声をかけると、看護師が振り
返った。


「何か?」

「凪カオルの家族です」


ちょぴりウソをつく。


「あぁ」


けだるそうに立ち上がり、タクミから書類
を受け取ると、目を通す。


「家族なのに苗字が違うのね」

「えっと、母方のいとこなんで」

「ふぅん、まあいいや。ここは24時間の
完全看護だから夜の付き添いはいらないです。
面会時間が過ぎる前に帰って下さい」


事務的で冷たい言い方に、さらに不安に
なる。


「判りました。それではよろしくお願い
します」

「何か容体が急変したら、連絡をいれます
ので緊急連絡は常に受けられるよう注意
しておいてください」

「はい」


タクミはお辞儀をして、ナースステーションを
後にした。もう1度、カオルの病室にもどり、
ベッドの横にある椅子に腰かける。


「本当に大丈夫かな…」


眉間にしわをよせ、しばらく動けないでいた。






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