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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/20 17:27:00

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11月16日 昼6

桐生院華音


「ったく…別れたっつってたクセに。」

そう。

あいつらは別れた。

だけど、今並んで座ってる二人は…異様に距離が近くて。

紅美の耳元で沙都が何かをささやく。

それに、少しだけ紅美が顔を上げる。

…キスしちまいそうじゃねーかよ。


「紅美。」

陸兄の呼びかけに、二人は驚いたように肩を揺らして立ち上がった。

そして…

二人に向かって歩いて行ってる陸兄の肩越しに…

俺と、目が合った。


沙都との姉弟みたいな関係は、歴史があるだけに…とやかく言えない。

だが、一緒に夜を明かしたとなると…おもしろくねーな。

もしかして沙都は…その罪悪感もあって、今朝俺に会いに来て、じーさんに捕まったのか?


俺は首を傾げたまま、陸兄に絞られる紅美を見た。

下手に出て行って、話がこじれるのも…と思って傍観する事にした。

沙都は…慌てて何か言い訳してるようだが…

「……陸兄。」

ギターを担ぎ直して、陸兄の背中に声をかける。

「こんなとこで説教するのもアレだから、帰ってからにしたら?」

「……」

俺にそう言われた陸兄は、俺を見て、紅美を見て。

「…麗に連絡しとけよ。心配してたから。」

紅美を指差して、低い声でそう言うと…ツカツカとエスカレーターに向かって歩いて行った。

「…やれやれ。」

陸兄の背中を見送った後、二人に目を向けると…

「……」

「……」

二人とも…バツの悪そうな顔。

「…紅美。」

「…な…何…?」

「夕べ、どこにいた?」

紅美は俺の問いかけに、パッと目を見開いて。

「る…ルームで飲んで…そのまま寝ちゃったんだよ…」

しどろもどろに…言った。

「…へえ。」

答えようがなくて、そうとだけ発すると…

「ノン君こそ…」

「あ?」

「ノン君こそ、誰と…」

俺こそ、誰と?

「ああ…夕べか。ダリアで飲んでたら、MUSIC WAVEのパーソナリティーが来たから、ちょっと話し込んでたかな。」

正直にそう答えると、紅美の目はますます大きくなって。

「…パーソ…ナリティー…」

パチ、パチ、パチ……パチ…と、ゆっくりな瞬きをして…椅子に座った。

「…で?おまえら、夕べ一緒だったのか?」

俺が紅美の隣に座って問いかけると。

立ったままだった沙都は、俺の反対側に座って。

「ち」

「一緒だった。」

何か言いかけた沙都を遮って。

紅美が…

なぜか、沙都の腕を取って。

「一緒に…朝まで飲んで、寝ちゃってた…けど、何もないから!!」

若干…すごんで、そう言った。

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