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【SSS】シオの道草ブログ

☆シオ短編集☆小話【レンズの向こう側】まったり執筆中φ(・ω・ )

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漆黒の王女.124 ~エピローグ⑪~〈終〉

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2016/11/18 20:28:28

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『サザン、まだ居れる?』


「うん。あっそうだシーナ、お墓参りさせて。ねえさんにも挨拶しなきゃ」


『もちろん。ザザもずっとサザンに逢えなくて寂しがってるよ。

あっそうだサザン、向こうにね、綺麗なお花が咲いてる所があるんだよ。

そこでお花摘んできて、お墓にお供えしようか』


「いいね。でも、どうやって?」


『、、、グライダーで!』


冗談??と思ったら、シーナは本気だった。

バルコニーの隅に小さな物置小屋があるんだけど、そこから、あの日の折り畳み式の白いグライダーを引っ張り出した。

時々気晴らしに飛んでるんだよね、とはにかみながら前置きして、


『ついておいで!』


シーナは空へ飛び立った。

美しい飛び方。やっぱりシーナはグライダー操縦の天才だ。


『姫様ーっ、また、その格好で!

はしたないって、何度も申し上げてるのに!』


門前の広場からじいやさんが叫ぶのを、


『あはは、サザンと一緒にお花摘んでくるから、見逃して!』


シーナが空の上からたしなめるのを見届けてから、イオさんに


『姫様の事、宜しくお願いします。お気をつけていってらっしゃいませ』


と見送られながら、僕も黒いグライダーで空を滑ったーーー





「シーナぁ」


『なあに?』


僕は心を込めてその名を呼ぶ。

ーーーこれまでも、これからも。

君はその度に潤しい黒髪を揺らしながら振り返って、

柔らかい黒い瞳を眩しそうに細める。

その姿は

僕の心にずっと焼きついたままだろう





それでも、、、かまわない?





親愛なる漆黒の王女へ。





~END~

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