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恋をする女 38

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/18 15:31:09

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ビルのグルメフロアにある和食屋さんで晩ご飯を食べた。
落ち着いた雰囲気のテーブル席で、結城さんはビールと定食、あたしはチューハイとおそばのセットを頼んだ。

「お疲れ様」
「お疲れ様です!」
小気味いい音を立ててお互いのグラスが合わさる。

「辻さんはお酒強いの?」
「うーん…あんまり強いお酒飲まないんですけど、お店で飲まされるので量はけっこう飲めると思います。
 結城さんはお酒よく飲まれるんですか?」
「僕も普通かな。弱くはないけど、たくさん飲むのは飲み会の時ぐらい」

だから今日も居酒屋さんじゃなくて料理メインのお店にしたのかな?
普段トモちゃんなんかとご飯に行くとお酒の量が多いし長居するから、こういうお店に来るのは珍しい。


「そういえばいつもランチだから、お酒飲んでらっしゃるイメージないです」
「さすがにお昼から、しかも仕事中には飲まないよ?」
「あはは!わかってます!
ご飯はよくこの辺に来られるんですか?」
「同じとこだと飽きちゃうから、色々かな。
 あ、言ってなかったかな。僕実は本社から来てるから、今ホテル暮らしなんだよ」
「え!そうなんですか!?じゃあしばらくしたら本社に帰るとか?」
「まあしばらくは今のところだと思うけど。
 そうだ、後でいいところに連れて行ってあげるね」
「いいところ?」
「そういえば辻さんのところもディナーやってるんだよね?行ったことなかったな」
「あ…そうですよ!是非来てくださいね。ディナーもすごく美味しいです」


…なんだか話をそらされたような気もする。
結城さんはいつもニコニコして落ち着いてるけど、イマイチ心の奥が読めない人だ。


食べ終わるとすぐに結城さんが伝票を持って立ち上がろうとしたので、慌ててお財布を出そうとした。
「僕が誘ったんだから、いいよ」
「でも…」
そう言ってる間にもスマートにお会計をすませ、お店を出る。
「すみません、ありがとうございます」
「こちらこそ、付き合ってくれてありがとう」

結城さんはニコッと笑って――


自然にあたしの手を取った。


 えっ???


驚くあたしを気にもとめず、
結城さんはあたしの手を引いて歩き出した。

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