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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/18 21:02:04

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11月16日 昼2

桐生院咲華


「はい、リズ。あーん。」

「あああーん。」

「はいっ、ごちそうさまでした。」

「あーーーーーん!!」

「えっ、まだ食べるの?」

あたしがリズの『もっとちょうだい』って顔にしかめっ面で答えると。

「ははっ。食欲旺盛だな。」

おじいちゃまがお茶を飲みながら笑った。

「リズ、こっちおいで。『なつじー』がリンゴをやるぞ?」

おじいちゃまにそう言われたリズは、すぐに言葉を察知したかのように…

「ええええええ…」

ものすごい勢いで、おじいちゃまの元に這って行った。

「麗と咲華に次ぐ食いしん坊さんねえ。」

おばあちゃまがニコニコしながら、リズの頭を撫でる。

う…

反論できない…。


「さっき千里が帰って来たみたいだが、もう出たのか?」

「ええ。知花の服を取りに帰ったんですって。」

「あんなに心配したのに、前よりバカップルよね。」

「こら、咲華。親の事をバカップルって。」

「みんなそう思ってるクセに。」

「……」

「……」

おじいちゃまも、おばあちゃまも反論しないって事は…ほんと、みんなも父さんと母さんをバカップルって思ってる。

それは、二人の世界に入りこむと周りが見えない所だけじゃない。

何度も同じことを繰り返すってバカさも!!

母さんはあんなにすごい人なのに、なんで父さんの一言やちょっとした事で自信をなくすのかなあ…

父さんも、母さんの気持ちを、もう少し読んだり察したりしてよー!!


って。

『空気読めてない』って、いつも華音と聖から言われるあたしが言う事じゃないかもしれないけど。


「まあ、千里と知花は生涯あんな調子だと思うぞ。」

おじいちゃまが、優しく笑いながら言った。

「あんな調子?」

「好き過ぎるからこそ、不安になる知花と。それに『何でそうなるんだ』って腹を立てながらも、形にして応える千里。」

形にして応える…

「歌にするって事?」

「そうだな…知花のためになら、自分が使えるものはなんでも使うな。俺にマノンをくれって言ったみたいに。」

「えーっ、何それ。なっちゃん、マノンさんのお父さんみたい。」

おばあちゃまが笑う。

「千里がF'sを組んだのも、知花を取り戻すためだったからな。ほんと、あいつは…手段を選ばない。」

父さんと母さんが、昔一度離婚してたのは知ってる。

それでも、母さんを取り戻すために…父さんが必死になってた事も。

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