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ファーストタイム 15 (花エク)

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テーマ:小説 > 男女関係

2016/11/17 19:26:17

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ハルは颯爽と歩きながら、ヴェールマン家の定期会議が行われている部屋のドアを開けた。


完全復活したハルは、
当主ドロテアの隣に座り、
一緒に入って来たアンネはハルの後ろに座った。


ハルが入室してきた時は、

急激にスラッと伸び始めた背丈に驚く者もいて、
会場内がざわめいた。

今年で13になるハルは、
日頃の努力もあって、どんどん急成長していた。





だが。

もっとざわめいたのは、
アンネが入室した時だった。



長い髪を纏めたアンネの、
憂いを帯びた、気だるそうな様子が、
なんとも言えない色気を醸し出していた。

色白のアンネの上気した表情は、
男どもを悩ましげな妄想へと掻き立てるのに時間は掛からなかった。


カラダのラインがハッキリと分かる服装は、
アンネの抜群のスタイルと、
形の良い胸、
そして顔立ちを一層際立たせていた。




パンパンッ

ドロテアが会場内を黙らせる様に、2回手を叩くと、
一気に静けさが広がった。



「それでは、此度のハルの進退を決定する」


皆が注目する中、ドロテアが腰に手をあてながら、
凛とした声で言った。


「ハルは、大悪魔メフィストを見事撃退し、
ヴェールマン家にとって大きな功績を挙げた。
この功績はヴェールマン家の中でも群を抜いて特出している。

よって、本日付けで、ヴェールマン家の当主の座を、
ハルに譲る事とする。

この決定は絶対であり、今後覆されることはない。
私も、持病が悪化していた折、良い機会だと思える。

皆、良いな?」


ドロテアがグルリと周りを見渡すと、
何処からともなく、パチパチ…と拍手があがり、
いつの間にか、大きな拍手が起きていた。


ハルは、さも当然だ、という態度だったが、
アンネはとても驚いていた。


いつも、あんなに、
ハルを卑しい存在だと蔑み続けていたヴェールマン家の人々…。

汚い言葉や心無い言葉で、傷つけて来ただろう彼等が、今、ハルに賞賛を送り、
そして、畏怖の眼差しで見ているーーーーー。



アンネは胸がいっぱいになって、思わず潤んでしまった。


満足そうなドロテアは、
次にアンネを見やり、静かに「立て、花嫁」
と声を掛けた。


「は、はい…」

「ハル、お前もだ」

「おう、やっと来たか!」


「皆、メフィストを退治した事で、この花嫁の魔性は消え失せた。
今目の前にいるのは、由緒正しいカベル家の令嬢だ。

今回のハルの功績は、彼女が居なければ無かった事だ。

ヴェールマン家の大いなる発展に貢献した彼女を、
私はヴェールマン家の代表として花嫁として迎えることを承認する。
良いな!」






パチパチパチパチ…!
と、間をおかずにすぐに拍手が起こり、



「よっしゃーー!!!」

と、ハルが小声でガッツポーズを決めている姿が目に入った。




「ほれ、花嫁。お前からも何か皆に挨拶しろ」



「え、ええ。分かりましたわ。

…私は、生まれついた魔性のせいで、
本当に何1つ良い事などありませんでした。

でも、ハルに偶然出会い、ハルが私に希望を見せて、
未来を掲示してくれたお陰で、
私はこの世に生まれて来た事を初めて感謝しました…。

皆様、これからヴェールマン家でのしきたりや、
ルールなど、至らぬ私を、どうぞ御指南ください。
宜しくお願いいたしますわ」




アンネは深々と挨拶をし、真っ直ぐ前を見た。





「よし、皆、いいか?」





ハルが突然、アンネの肩を抱き寄せ、
そして…






「んっ?!!」



「…こいつは、もう《俺のモノ》にしてる。
手を出したら、片っ端から呪ってやるからな?」

不敵な笑みを浮かべながら、
唾液で濡れた唇をもう一度アンネに重ねた。












会場を出てから、寝室にダッシュで向かったアンネは、
ガチャッ!と大きな音を立てて、鍵を掛けてしまった。

レイはやれやれ…と、ハルの隣で苦笑していた。


「オイッ!コラ、アンネ!」

「ハルのバカ!馬鹿!!もう知りませんわ!」

「開けろよ、鍵外せ!」

「絶対嫌ですわーーーーーーー!!!」



アンネの叫び声が、廊下を長く長く、木霊していたーー。

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